アルピーヌ、F1ドライバーに専用車を提供…A110S にF1イメージのカラーリング

専用仕上げの内外装

最大出力はプラス40psの292psに

足回りを専用チューン

アルピーヌ伝統のブルー、ホワイト、レッドの3色をまとう

アルピーヌ A110トラックサイドカー
アルピーヌ A110トラックサイドカー全 19 枚

アルピーヌは4月16日、『A110』(Alpine A110)の「トラックサイドカー」を発表した。アルピーヌのF1ドライバー、フェルナンド・アロンソとエステバン・オコンの両選手の専用車で、高性能モデルの『A110S』をベースにしている。

A110Sは、アルピーヌ『A110』シリーズの高性能モデル。パワフルなエンジンに強化された足回りを組み合わせ、ミッドシップスポーツカーとしてのキャラクターを、いっそう鮮明にしているのが特長だ。

専用仕上げの内外装

エクステリアは、カーボンファイバー製のリアピラーのフラッグ、オレンジのブレーキキャリパー、ダークフィニッシュ仕上げの「GTレース」ホイールなどが特徴的。専用のマット仕上げの「Gris Tonnerre」塗装もオプションで選択できる。

室内では、オレンジのステッチが青いステッチに代わって装備される。ルーフライニング、サンバイザー、ドアトリムには、ブラックの「ディナミカ」素材で仕上げる。サベルト製シートにも同じ素材を使用しており、重量は1脚13.1kgとした。ステアリングホイールは、0時の部分にオレンジ色のマーカーを追加したレザー&ディナミカ仕様だ。ペダルとフットレストは軽量のアルミ製。キャビンには、カーボンファイバーとオレンジ色の旗のエンブレムが配されている。

ベース車両のA110には、1.8リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。最大出力は252ps、最大トルクは32.6kgmを引き出し、後輪を駆動する。車両重量は1080kgと軽量で、パワーウエイトレシオは4.3kg/psとした。トランスミッションは、ゲトラグ製の7速デュアルクラッチだ。A110は、0~100km/h加速4.5秒、最高速250km/h(リミッター作動)の性能を備えている。

最大出力はプラス40psの292psに

これに対して、A110Sでは、1.8リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを、さらなる高性能化を求めてチューニングした。ターボチャージャーのブースト圧は、より高いパフォーマンスを実現するために、0.4バールに引き上げた。その結果、最大出力はプラス40psの292ps/6400rpmを獲得する。最大トルクは32.6kgmと変わらないが、2000~6400rpmの幅広い領域で、発生し続ける特性とした。

車両重量が1114kg。トランスミッションはゲトラグ製の7速デュアルクラッチだ。動力性能は、0~100km/h加速を4.4秒で駆け抜け、最高速は260km/hに到達する。

足回りを専用チューン

サスペンションのセットアップ、スタビリティコントロールの設定、ホイールのデザイン、タイヤの構造やコンパウンドなど、専用チューニングの足回りを採用する。

ベース車両のA110と同じく、軽量でコンパクトなアルミボディ構造が基本だ。専用チューニングの足回りは、より明確にダイナミックなキャラクターを与えているという。新設計のスプリングはレートが50%硬く、ダンパーはそれに応じて調整された。スタビライザーは、重量を最小限に抑えるために中空構造とし、硬さは2倍の設定としている。また、車高が4mmダウンしたことにより、車の重心が最適化された。高速安定性とステアリングレスポンスを引き上げている。

新デザインのホイールには、ミシュランの「パイロットスポーツ4」タイヤを組み合わせる。タイヤサイズはフロントが215/40R18、リアが245/40R18。このタイヤは、特殊な構造とコンパウンドにより、優れたグリップを実現しているという。

ESCシステムは、とくにトラックモードで、安定性を引き上げるチューニングを施した。ESCシステムは、カットオフすることができる。大容量ブレーキは、ブレンボ製キャリパーを標準装備する。直径320mmのバイマテリアルディスクもオプションで選択できる。

アルピーヌ伝統のブルー、ホワイト、レッドの3色をまとう

アルピーヌは、このA110Sがベースのトラックサイドカーを発表した。アルピーヌのF1ドライバー、フェルナンド・アロンソとエステバン・オコンの両選手の専用車になる。

トラックサイドカーでは、外装をアルピーヌのF1マシン、『A521』と同じイメージで仕上げた。アルピーヌのレーシングカーの伝統、そして象徴のブルー、ホワイト、レッドの3色で、カラーリングが施された。ボンネットルーフ、リアエンドに至るまで、アルピーヌ『A110トラックサイドカー』は、アルピーヌの歴史的なレーシングカラーをまとうという。

また、ボディサイドには、アルピーヌの「A」のロゴが大きく配された。ボンネットフードには、フェルナンド・アロンソ選手のF1マシンのゼッケンナンバー14、エステバン・オコン選手のF1マシンのゼッケンナンバー31があしらわれている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  3. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  4. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  5. 「欧州のカローラになりそう」ルノーの最新ハイブリッドコンパクトに日本のファンも熱視線!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る