50周年トミカはアプリと連動、デジタルアクセルサーキットを走る!

スーパースピードトミカ
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タカラトミーは4月20日、『トミカアドバンスプロジェクト』と題された、新しいプロジェクトの発表会を行った。プロジェクト第一弾商品としてアンベールされたのは、NFCチップを搭載し専用アプリと走行データが連動する『スーパースピードトミカ』だ。

次の50周年に向けて進化

発表会では始めに、タカラトミーの富山彰夫取締役・常務執行役員が登壇。富山氏は「大人も満足するかっこよさ高い品質を持ったダイキャストカーをつくりたい、という思いでスタートしたトミカは、昨年50周年を迎えた。周年イヤーとして『いつだって、カッコイイ。』というキャッチコピーで、ファンの皆さまに感謝をお伝えすべく活動してきた」と2020年を総括した。

「コロナ禍ということもあり、直接交流できるイベントの開催は難しいが、周年記念商品『Wアクショントミカビル』のリリース、アニメ『トミカ絆合体アースグランナー』の放映など、新たなトミカの魅力を発信してきた」

そして今回の発表会について、「トミカはクルマ文化の歴史無くしては語れない。自動車会社のお力添えに感謝しつつ、これからも自動車メーカー様とともに歩んでいき、次の50周年に向けてトミカがどんな進化を遂げていくか見守って欲しい」と述べた。デジタルカウンター部分デジタルカウンター部分

NFCチップ搭載でトミカもコネクト

続いて、タカラトミーブランドビジネス本部トミカマーケティング部・吉原有也氏が登壇し、新プロジェクトの内容を発表した。新プロジェクトは、『トミカアドバンスプロジェクト』と名付けられ、次の50年への前進、つねに今ある形より前に進んでいくという思いを込めたネーミングになっている。

「時代とともにトミカのファンは子どもだけでなく、大人も女性も多くなった。そんな大人の方にもワクワクやドキドキといった感動を届けるため、テクノロジーとエンターテイメントを軸にした新時代の遊びを提案していく」

トミカアドバンスプロジェクト第一弾商品として壇上でアンベールされたのは、トミカ初の、NFCチップを搭載し専用アプリと走行データが連動するスーパースピードトミカと、サーキット本体の『トミカスピードウェイ 実況サウンド! デジタルアクセルサーキット』だ。

サーキットコースの上を、NFCチップを搭載し、ガイドローラーが付いたスーパースピードトミカが走り回り、ひとりでも複数人でもレースを楽しめる。NFCチップとコース上のデジタルカウンターによって周回数などがカウントされ、アナログとデジタルが融合した白熱のレースバトルが楽しめる。

NFCチップは専用アプリと連動し、レースとリンクした音声や映像の演出が楽しめるほか、走行記録がデータとして記録される。さらにアプリ内には、スーパースピードトミカと同じデザインにラッピングされたマシンのCG映像が登場する。

スーパースピードトミカの走行は、サーキットの「シューター」のボタンを連打することで押し出される仕組み。タイミングよくボタンを連打するとより速くトミカを走らせることができる。シューターの作動に電池は使用しない。ここまでは既存の『トミカスピードウェイ GO!GO!アクセルサーキット』と同じ構成で、NFCチップに対応したのが新製品だ。NFCチップを搭載しない従来のトミカでももちろん走行することはできる。

デジタルアクセルサーキットの価格は1万2100円(税込、以下同じ)。スーパースピードトミカは『SST-01 TEAM TSR TOYOTA GR SUPRA[PROJECT-α]』、『SST-02 TEAM SHINOBI NISSAN GT-R[翔EDITION]』、『SST-03 TEAM WING Honda CIVIC TYPE R[concept Eagle]』、『SST-04 TEAM MONSTER SUBARU WRX STI[T-REX CUSTOM]』の4車種があり、各1320円。いずれも6月19日に発売となる。スバルの五島氏と日産の田村氏スバルの五島氏と日産の田村氏

「トミカもスポーツカーの“走り”」…日産GT-R開発責任者

発表会では、スーパースピードトミカのモデルになっている自動車メーカーの担当者も登壇した。スバル商品企画本部の五島賢氏プロジェクトゼネラルマネージャーと、日産自動車商品企画本部の田村宏志商品企画責任者(GT-R/Fairlady Z担当)が、それぞれトミカアドバンスプロジェクトについて語った。

五島氏は、スバルは安心と楽しさを考えて車作りをしている、という。「私は楽しさを体現するスポーツカーを開発しているので、担当した『WRX STI』を採用してもらってとてもうれしい。また個人的にもこのような商品は大好きなので、発表会に呼んでいただけたこともうれしい」と喜ぶ。

「WRX STIのようなスポーツカーの魅力はスピードだと考えているが、このトミカも今まで見たことないようなスピードで走る。小さな子どもでも速さという魅力を気軽に体感できると期待している」

「自動車業界は『コネクト』と呼ばれる、スマートフォン、インターネットなどと繋がる技術が一般的になってきた。トミカもスマートフォンと連携することになったということは、これからもっともっと世界が広がるということで、さらに発展する可能性を秘めている。今後リアルなクルマがトミカとスマートフォンを介して繋がる日が来るのではないか」

日産の田村氏は、楽しい、というのが一番の印象だった。「ヴァーチャルとリアルとの融合がすごい。オモチャと言っていいのか、というレベルまで進化させている。GT-Rを使っていただいたこともうれしい。スポーツカーは“走る”ことが第一で、トミカも“走り”ができるようになった」と、大きな進化だと語った。

「子どもの頃から競争するのが好きだったので、競争を楽しめるのは魅力だ。しかもデジタルで管理されているので、周回をズルしたり、フライングしたりもできない。フェアにレースを楽しめるのがいい」

「トミカが50周年だが、2019年にはGT-RとフェアレディZが50周年だった。半世紀という節目で協業できるのはうれしい。次の半世紀に向かって、子どもたちの創造性を広げていくような製品を開発するのは大変な作業だと思う。私たちも見習って開発を続けていきたい」

また当日のイベントに参加出来なかった、トヨタ自動車GAZOO Racing Company GRブランドマネジメント部の杉浦宏哉部長は、ビデオメッセージが紹介された。スーパースピードトミカにはGRスープラが採用されている。

「タカラトミーのチャレンジする姿勢には毎回刺激を受けている。我々も、子どもたちに将来乗ってみたいと思うような魅力的なクルマを作っていきたい。スーパースピードトミカの遊びを通じて、未来のドライバーたちに、スポーツカーだけでなく、レースにも興味を持っていただけるような活動を、タカラトミーと一緒に進めて行きたい」WRX STI対GT-RはGT-Rが僅差で勝利!!WRX STI対GT-RはGT-Rが僅差で勝利!!

Tシャツを自作してバトルに臨んだスバルWRX STI 開発責任者

そして五島氏と田村氏による、『トミカスピードウェイ 実況サウンド!デジタルアクセルサーキット』でのバトルも開催された。五島氏はWRX STIを、田村氏はGT-Rをそれぞれ使用。五島氏は「MONSTER SUBARU WRX STI」のTシャツを自作して、気合い充分だったが、レース結果は僅差で敗れてしまい「会社に帰れない」と肩を落とした。

トミカについての思い出を聞かれ、五島氏は「子どもの頃はタワーパーキングなどが欲しかったが、買えなかった。その反動が今来ているのか、トミカは買い集めている」と語る。会社の売店で売っているので、仕事の合間に買いに行くほど好きだという。田村氏も「昔のトミカは今の貨幣価値でいうと1台1000円くらいだった印象がある。小学生の自分にはなかなか買えなかった」という。それがいま、低価格でこんなに速く動くトミカまでリリースされているのはすごいことだと驚く。さらに「『トミカ4D』のGT-Rをリリースする際には、追浜のサーキットで音録りをしたりとか、小学生から社会人になるまで人生の近くにトミカがあった」と述べた。

タカラトミーの吉原氏は最後に、「トミカは3世代に渡って愛されている商品だということを最近とくに実感している。これからも愛されるように、新しい技術を積極的に取り入れた商品を送り出して、皆さんに楽しんでいただきたい」と語って発表会を締めくくった。

《関口敬文》

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