スクーターの「ベスパ」、創業75周年…生産台数は1900万台以上に

デザインの特許出願日は創業と同じ1946年4月23日

現在では世界83か国で販売

創業75周年記念モデルを『プリマベーラ』と『GTS』に

ベスパ98(1946年)
ベスパ98(1946年)全 33 枚

イタリアの二輪メーカーのベスパ(Vespa)は4月22日、創業75周年を迎えたと発表した。

【画像全33枚】

デザインの特許出願日は創業と同じ1946年4月23日

ベスパが誕生したのは1946年4月23日。以来、75年を経て、1900万台以上のスクーターを生産したベスパは、スタイル、エレガンス、テクノロジーにおいて世界をリードし続けているという。

ベスパは、人々の移動手段として、革新的な製品を作りたいという思いから生まれた。最初の「モータースクーター」は、軍事用の小型モーターサイクルをベースに開発されたものだった。

その後、古典的なモーターサイクルのデザインに革命をもたらしたプロトタイプが製作された。このプロトタイプは、ハンドルバーにギアシフトを備えており、負荷を支えるボディ構造や、ダイレクトドライブを採用していた。クラシックなフロントフォークは、タイヤの交換を容易にする片面スイングアームに置き換えられた。何よりもフレームが姿を消し、ライダーを汚れや衣服のしわから解放したストレスベアリングボディを採用したのが大きいという。ベスパのデザインの特許出願日は、創業した日と同じ1946年4月23日だった。

現在では世界83か国で販売

ベスパはその伝説的な地位を強固なものとし、数十年にわたる成功と1960年代の世代交代を通じて、そのアイデンティティを強化したという。自動車が普及するにつれて、ベスパは交通渋滞の影響を受けにくい移動手段として注目され、とくに排気量の小さいスクーターは、若い世代に受け入れられてきた。

1970年代に入ると、地球環境に対して、人々の意識が高まった。ベスパは交通量の多い都市部でも、駐車する場所を簡単に見つけることができたという。さまざまな時代において、ベスパは常に最先端のテクノロジーを導入してきた。そんな中、現在でも、フレームはスチール製モノコックとしている。

ベスパは、世界の83か国で販売されている。ベスパは、イタリアのテクノロジーとスタイルの象徴であり、何百万人ものファンを獲得しているという。1946年の創業以来の累計生産台数は1900万台以上。1900万台目を祝うベスパは、創業75周年記念モデルの『GTS 300』で、イタリア・ポンテデラ工場から出荷されている。

創業75周年記念モデルを『プリマベーラ』と『GTS』に

創業75周年を迎えて、ベスパはこれまで以上にグローバルブランドとなり、最も有名な「メイド・イン・イタリー」製品のひとつになった。ベスパは75歳の誕生日に、特別なベスパ「75シリーズ」を発表した。ベスパ『プリマベーラ』と、ベスパ『GTS』に用意され、2021年内限定で販売される。

プリマベーラは1968年に発表された。以来、50年以上に渡って、ベスパのスモールボディレンジとして、多くのユーザーを獲得してきた。プリマベーラには、自動車専用道路も走行が可能な排気量150cc仕様と、環境性能と経済性に優れた排気量125cc仕様の2種類を設定している。

ベスパ75シリーズの車体には、1940年代に大流行した色を再解釈した新色メタリックカラーの「Giallo75th」を用意した。「75」の数字は、サイドパネルとフロントマッドガードに添えられた。フロントには伝統的な「ネクタイ」が、マットイエローのパイライトカラーで配されている。

《森脇稔》

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