ホンダ シビック セダン 新型、生産開始…今夏北米発売へ

新しいフロントマスクに最新LEDテクノロジー

ボンネットやフロントフェンダーが低い伝統のシビックデザイン

シンプルでクリーンかつモダンな空間が目標

世界で最も長くシビックを生産しているカナダ工場

シビック史上最高のボディ剛性と静粛性を追求

ホンダのカナダ・オンタリオ州アリストン工場で生産が開始されたホンダ・シビック・セダン 新型
ホンダのカナダ・オンタリオ州アリストン工場で生産が開始されたホンダ・シビック・セダン 新型全 16 枚

ホンダは5月4日、新型『シビックセダン』(Honda Civic Sedan)の生産をカナダ・オンタリオ州アリストン工場で開始した、と発表した。

写真:ホンダ・シビック・セダン 新型

初代『シビック』は1973年、米国市場に導入された。それ以来、シビックは米国で約1200万人の顧客を獲得してきた。新型シビックセダンは、11世代目モデルとなり今夏、北米市場で発売される予定だ。

新しいフロントマスクに最新LEDテクノロジー

新型のデザインチームは、シビックの上半身のデザインに大幅な変更を加えた。プレミアムなシルエットを実現するために、フロントピラーの付け根を50mm、後方に移動した。視認性を高めるために、ドアミラーの位置も見直されている。

新型シビックセダンの新しいフロントマスクは、ロー&ワイドで水平基調とし、すっきりと洗練された雰囲気を演出した。キャビンは車体の後方に移動し、プレミアムなサイドビューのためにボンネットが伸ばされた。シャープな水平ショルダーラインが、フロントフェンダーからテールライトまで緩やかな弧を描き、デザイン全体に連続性を与えている。

最新のLEDテクノロジーは、ヘッドライト、デイタイムランニングライト、パーキングライト、オプションのフォグランプなどに幅広く使用された。ボディカラーは全8色。このうち、メテオライトグレーメタリック、ソニックグレーパール、新型専用のモーニングミストブルーメタリックの3色が新色となる。

ボンネットやフロントフェンダーが低い伝統のシビックデザイン

新型シビックセダンの開発において、ホンダのデザイナーとエンジニアは、ホンダが掲げる「M・M」思想、「マン・マキシマム・メカ・ミニマム」(人のための空間は最大に、メカニズムのスペースは最小に)」に焦点を合わせた。新型のスタイリングは、時代を超越したデザインコンセプトを新鮮で爽快な新しい方法で表現しているという。

新型は、低いボンネットフードとフロントフェンダー、低く水平なベルトラインを備える。このスリムでライトなデザインが、ホイールとタイヤの存在を強調するとともに、広く風通しの良いキャビンスペースを可能にするという。

デザインチームは、ダイナミックなフォルムとスポーティなスタンスを新型シビックセダンに吹き込んだ。全高を抑えて、ヒップポイントが低い従来モデルの「低CGパッケージ」を引き継ぎながら、デザイナーは、ボンネットやフロントフェンダーが低い伝統のシビックデザインを適用した。新型のボディサイズは、全長4974mm、全幅1800mm、全高1415mm、ホイールベース2735mmだ。

シンプルでクリーンかつモダンな空間が目標

新型のインテリアには、「M・M」思想の新しいアプローチにより、シンプルでクリーンかつモダンな空間を目指した。初期のシビックのすっきりとしたキャビンデザインを連想させることを狙ったという。新型のインテリアは、優れた視認性、直感的な人間工学、ドライバー重視のテクノロジーなどを備えている。

インテリアのパッケージは、すべての乗員にとって、充分な頭上、足元、肩周り、腰周りのスペースを追求した。低くてフラットなベルトラインとキャビン全体のすっきりとしたデザインの効果で、広々とした感覚がすべての乗員で得られるようにしたという。

メタルハニカムメッシュのアクセントが、ダッシュボードからドアへと伸びている。オーディオやインフォメーションディスプレイ、空調コントロールの間に視覚的境界線を構築することを狙ったという。フロースルーデザインによって、ダッシュボードのエアダクトを目立たなくしているのも特長だ。

高品質の素材がインテリア全体、とくに乗員の手に触れる部分に使用された。すべてのスイッチやコントロールの操作には、細心の注意が払われている。指紋や汚れが目立たない新開発のプレミアムセンターコンソールトリムなど、実用性を考慮して素材が選択された。

新型は全車に、新設計のフロントシートを採用した。ホンダのボディスタビライザーシートアプローチにより、新世代のシートフレームが体をしっかりと保持し、長時間のドライブでも快適に過ごせる、と自負する。

世界で最も長くシビックを生産しているカナダ工場

ホンダは、この新型シビックセダンの生産を、カナダ・オンタリオ州アリストン工場で開始した。シビックは北米で35年間製造されており、米国とカナダで約1100万台を生産してきた。ホンダのカナダ工場は、シビックセダンを33年間継続して製造しており、世界で最も長く、シビックを生産している工場になるという。

第11世代のシビックは、オンタリオ州アリストン工場でセダンを生産。ハッチバックは、米国のインディアナ州グリーンズバーグ工場で初めて製造される。北米でのすべてのシビックの生産には、米国とカナダを中心に、海外でも調達した部品を使用する。

ホンダのカナダ工場のエンジニアは、シビックの生産に関する30年以上の経験を活用して、多くの新しい課題に取り組んだ。これには、新しい生産技術や、新型シビックを組み立てる世界の他のホンダ工場をサポートする責任が含まれているという。

シビック史上最高のボディ剛性と静粛性を追求

カナダ工場のチームは、構造用接着剤を広範囲に塗布することで、シビック史上、最も剛性の高いボディを開発した。運転の楽しさを高めながら、軽量化により燃費も向上させている。

新型では、ルーフをボディサイドパネルに接合する際、ろう付けの一種である「レーザーブレーズ」という技術を初めて採用した。これにより、シームレスな外観とさらに高剛性なボディを可能にした。カナダ工場では初めて、シビックセダンのボディ構造の中空部分にスプレーフォームを塗布した。これにより、騒音の伝達を低減し、史上最も静かなシビックの実現を支援している。

また、シビックセダン初のアルミ製ボンネットフードをはじめ、アルミ素材を多用することで燃費性能を追求した。インテリアでは、表面が柔らかくシームレスなインストルメントパネルを可能にするために、まったく新しい製造プロセスを導入した、としている。

《森脇稔》

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