ブラバス、メルセデスAMG Eクラス を800馬力に強化…0-100km/h加速は3.0秒

ベース車両は612hpのメルセデスAMG E63 S 4MATIC+

0-100km/h加速は0.4秒短縮

ブラバスのカーボン製エアロパーツを装着

ブラバス 800
ブラバス 800全 21 枚

ブラバスは5月6日、改良新型メルセデスAMG 『E63 S 4MATIC+』 をベースにしたブラバス『800』(BRABUS 800)を欧州で発表した。

ベース車両は612hpのメルセデスAMG E63 S 4MATIC+

ブラバスはドイツに本拠を置き、メルセデスベンツのトップチューナーとして知られる存在だ。ブラバスの最新作、ブラバス800は、改良新型『Eクラスセダン』の頂点に位置する高性能グレード、メルセデスAMG E 63 S 4MATIC+をベースに、さらなるパフォーマンスを追求している。

ベース車両のメルセデスAMG E63 S 4MATIC+には、直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。最大出力は612hp/5750~6500rpm、最大トルクは86.7kgm/2500~4500rpmを引き出す。

このスペックは、標準グレードの最大出力571hp、最大トルク76.5kgmに対して、41hp、10.2kgmパワフルな数値だ。トランスミッションは、パドルシフト付きの9速「AMGスピードシフトMCT 9G」。駆動方式は、フルタイム4WDのAMGパフォーマンス仕様の「4MATIC+」で、駆動トルクの可変配分が可能だ。0~100km/h加速は標準グレードより0.1秒速い3.4秒で駆け抜ける。最高速は300km/hでリミッターが作動する。ブラバス 800ブラバス 800

0-100km/h加速は0.4秒短縮

ブラバス800では、この直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンをチューニングした。「B40S-800 PowerXtra」と呼ばれるECU(エンジン・コントロール・ユニット)により、燃料噴射と点火のマッピングを最適化。さらに、ターボチャージャーのブースト圧を引き上げた。

これにより、最大出力800hp、最大トルク102kgmを獲得する。ベース車両のメルセデスAMG E63 S 4MATIC+に対して、パワーは188hp、トルクは15.3kgm引き上げられた。ブラバス800の動力性能は、0~100km/h加速3.0秒、最高速300km/h(リミッター作動)。ベース車両のメルセデスAMG E63 S 4MATIC+に対して、0~100km/h加速は0.4秒速い。

スポーツエキゾーストシステムは、排気背圧を下げることで出力を最適化する。アクティブ制御されたエキゾーストフラップが、排気音を変化させる。V8ツインターボエンジンは、「カミングホームモード」では静かに、「レースモード」では力強いサウンドを発する。テールパイプはカーボン製とした。ブラバス 800ブラバス 800

ブラバスのカーボン製エアロパーツを装着

内外装には、ブラバスらしい演出が施される。エアロパーツはカーボンファイバー製だ。フロントリップスポイラーに左右のエアインレットを組み合わせて、高速走行時にフロントアクスルのリフトを減少させ、ハンドリングのさらなる安定性を追求する。リアには、カーボンファイバー製のトランクスポイラーとディフューザーを装着。ディフューザーは、ブラバスのスポーツエキゾーストのテールパイプと一体デザインとした。

10本スポークの「モノブロックZ」と呼ばれる鍛造ホイールは、21インチサイズだ。赤いピンストライピングが、ブラバスの赤いブレーキキャリパーとコーディネートされている。タイヤは、ブラバスのテクノロジーパートナーのコンチネンタル、ピレリ、ヨコハマから選択できる。サイズはフロントが265/30ZR21、リアが305/25ZR21となる。

ブラバスのサスペンションモジュールを装着すると、選択した走行モードに応じて、車高を10~20mm調整できる。

インテリアは、バックライト付きのブラバスのロゴ入りステンレス製スカッフプレートを採用する。このステンレス製スカッフプレートは、周囲の照明に合わせた色で光る。ブラバスのアルミ製ドアピン&ペダル、「RACE」と呼ばれるアルミ製パドルシフトも装備できる。ブラバス 800ブラバス 800

《森脇稔》

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