トヨタ MIRAI の燃料電池技術、エッフェル塔を照らす…定置型水素発電機で

トヨタ MIRAI とフランス・パリのエッフェル塔
トヨタ MIRAI とフランス・パリのエッフェル塔全 5 枚

トヨタ自動車(Toyota)の欧州部門は5月26日、新型『MIRAI』(ミライ)の燃料電池技術を応用したゼロエミッションの定置型水素発電機から得た電力によって、フランス・パリのエッフェル塔を照らし出すことに成功した、と発表した。

新型MIRAIでは、燃料電池システムを一新することにより、動力性能を向上させた。パワフルな加速を生み出すために、動力源である燃料電池ユニットのさらなる高性能化を追求し、欧州仕様の最大出力は174hpとした。これは、従来型の155hpから、19hpの増加となる。

高出力・高効率のモーターを新開発し、欧州仕様の最大出力は182hp、最大トルクは30.6kgmに引き上げた。これにより、0~100km/h加速は9秒と、従来型から0.6秒短縮。最高速は175km/hに到達する。

新型は、燃費も引き上げた。WLTP複合サイクルにおける水素の消費量は、19インチホイール装着車が0.79kg/100km、20インチホイール装着車が0.89kg/100km。従来型の0.94kg/100kmから向上している。また、燃費の向上と3つの水素燃料タンクの合計容量が4.6kgから5.6kgに増加したことで、新型の航続は欧州仕様の場合、650kmとした。従来型に対して、30%拡大している。

この新型MIRAIの燃料電池技術を応用したゼロエミッションの定置型水素発電機から得た電力によって、フランス・パリのエッフェル塔を照らし出すことに成功した。この発電機は、フランスの「EODev」(エナジー・オブザーバー・ディベロップメント)社の「GEH2」。定置型水素発電機で、トヨタの燃料電池技術を応用して開発された。

EODevは、「Paris del hydrogene」イベントの一環として、定置型水素発電機から得た電力で、エッフェル塔を照らし出した。緑色の照明は、炭素を含まない再生可能な水素の利用を象徴するもの、としている。

《森脇稔》

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