ホンダ シビックセダン 新型、米国発売…2万1700ドルから

「人のための空間は最大に、メカニズムのスペースは最小に」

シビック初のオールデジタルLCDインストルメントディスプレイ

最大出力180hpの1.5リットルターボ搭載

ホンダ・シビック・セダン 新型
ホンダ・シビック・セダン 新型全 29 枚

ホンダの米国部門は6月16日、新型『シビックセダン』(Honda Civic Sedan)を米国市場で発売した。現地ベース価格は、2万1700ドル(約240万円)と発表されている。

初代『シビック』は1973年、米国市場に導入された。それ以来、シビックは米国で約1200万人の顧客を獲得してきた。新型シビックセダンは、11世代目モデルとなる。

「人のための空間は最大に、メカニズムのスペースは最小に」

新型シビックセダンの開発において、ホンダのデザイナーとエンジニアは、ホンダが掲げる「M・M」思想、「マン・マキシマム・メカ・ミニマム」(人のための空間は最大に、メカニズムのスペースは最小に)」に焦点を合わせた。新型のスタイリングは、時代を超越したデザインコンセプトを新鮮で爽快な新しい方法で表現しているという。

新型は、低いボンネットフードとフロントフェンダー、低く水平なベルトラインを備える。このスリムでライトなデザインが、ホイールとタイヤの存在を強調するとともに、広く風通しの良いキャビンスペースを可能にするという。ホンダ・シビック・セダン 新型ホンダ・シビック・セダン 新型

新型のデザインチームは、シビックの上半身のデザインに大幅な変更を加えた。プレミアムなシルエットを実現するために、フロントピラーの付け根を50mm、後方に移動した。視認性を高めるために、ドアミラーの位置も見直されている。

新型シビックセダンの新しいフロントマスクは、ロー&ワイドで水平基調とし、すっきりと洗練された雰囲気を演出した。キャビンは車体の後方に移動し、プレミアムなサイドビューのためにボンネットが伸ばされた。シャープな水平ショルダーラインが、フロントフェンダーからテールライトまで緩やかな弧を描き、デザイン全体に連続性を与えている。

シビック初のオールデジタルLCDインストルメントディスプレイ

新型のインテリアには、「M・M」思想の新しいアプローチにより、シンプルでクリーンかつモダンな空間を目指した。初期のシビックのすっきりとしたキャビンデザインを連想させることを狙ったという。新型のインテリアは、優れた視認性、直感的な人間工学、ドライバー重視のテクノロジーなどを備えている。

インテリアのパッケージは、すべての乗員にとって、充分な頭上、足元、肩周り、腰周りのスペースを追求した。低くてフラットなベルトラインとキャビン全体のすっきりとしたデザインの効果で、広々とした感覚がすべての乗員で得られるようにしたという。ホンダ・シビック・セダン 新型ホンダ・シビック・セダン 新型

「ツーリング」グレードには、シビック初のオールデジタルLCDインストルメントディスプレイを採用した。10.2インチの高解像度フルカラーLCDパネルには、カスタマイズ可能なさまざまな情報が表示される。

ディスプレイの中央部分には、演奏中の音楽やトリップコンピューターなど、ユーザーが選択できるさまざまな情報が表示される。先進運転支援システム(ADAS)の「Honda Sensing」の状態も表示できる。

最大出力180hpの1.5リットルターボ搭載

このツーリンググレードには、1.5リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載する。最大出力は180hp/6000rpm、最大トルクは24.5kgm/1700~4500rpmを引き出す。従来型に対して、パワーは6hp、トルクは2kgm向上している。

ターボの配管の効率化や「VTEC」の排気バルブ側への追加など、複数の改良によって、燃費性能のさらなる向上が図られた。この1.5リットルターボエンジンに組み合わせるCVTは、トルクコンバーターの性能を引き上げるとともに、「ステップシフト」プログラムを改良した、としている。

《森脇稔》

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