【IAAモビリティ2021】フランクフルトモーターショーが内容一新、9月にミュンヘンで開催

「IAA MOBILITY」のイメージ
「IAA MOBILITY」のイメージ全 18 枚

ドイツ自動車工業会(VDA)は7月8日、「IAA MOBILITY」を9月7~12日にドイツ・ミュンヘンで開催すると発表した。世界25か国以上から、500社以上が出展する予定だ。

ポルシェやアウディの最新電動モデルに試乗できる機会も

ドイツ自動車工業会(VDA)は2020年3月、主催する国際モーターショー=通称:フランクフルトモーターショーを2021年から、ミュンヘンで開催すると発表した。IAA MOBILITYは未来のモビリティ社会に向けて、従来のモーターショーから進化して、モビリティのショーケースになることを目指している。

世界の人口の80%は都市部に住んでいる。IAA MOBILITYでは、自動運転車と近代的な自転車、都市空間のためのコネクテッドマイクロモビリティなどを紹介する予定だ。CO2ニュートラルの実現に向けて、重要な役割を果たすエレクトロモビリティも、IAA MOBILITYは重視する。2020年に全世界で137万台のEVが登録されたが、ヨーロッパは世界をリードしており、中国とアメリカが続いている。

IAA MOBILITYでは、見本市会場だけでなく、モビリティの中心の市街地でも、さまざまなイベントや展示が開催される。ミュンヘン市内中心部のメインプラザに設けられるオープンスペースでは、気候に中立な多くのイベントが開催される予定だ。 オープンスペースから展示ホールまで、「ブルーレーン」という特別なテストトラックを設け、電動スクーター、EV、ハイブリッド車、燃料電池車に試乗できる。テストドライブには、自動車メーカーから、アウディ、BMW、メルセデスベンツ、ポルシェなどが、最新の電動モデルを用意する予定だ。

メルセデスベンツやBMW、VWなどが新型車を発表予定

展示会場でのサミットはIAA MOBILITYの中心で、25か国以上から出展社が集まる。会議では、サービスとしてのモビリティ、サイバーセキュリティ、人工知能(AI)、自動運転、未来の燃料など、既存の幅広いトピックに加えて、ラストワンマイルソリューションと農村地域のモビリティについて取り上げ、合計17のトピックで、モビリティの側面について話し合う。ハイブリッドイベントのコンセプトの一環として、今回初めてこれらのフォーマットの多くが、「IAA MOBILITYバーチャル」のデジタルコンテンツとして利用可能になるという。

メルセデスベンツ、フォルクスワーゲングループ、BMW、フォードモーター、ヒュンダイグループ、ルノーグループなどの自動車メーカーが、新型車や革新的技術を紹介する。また、ボルボカーズ傘下の高性能自動車メーカーのポールスター、中国のNIO、Wey、ORAなども出展する予定だ。

さらに、ボッシュ、コンチネンタル、ミシュラン、マグナなどのサプライヤーも出展する予定。IBM、インテル、モービルアイなどのデジタルマーケットリーダーの他、新興企業や革新的な自動車ブランドも出展社リストに名を連ねている。

自動駐車の最新テクノロジーが初公開される予定

IAA MOBILITYでは、自動バレーパーキングプロジェクトの最新テクノロジーが初公開される予定だ。自動バレーパーキングプロジェクトはすでに、メルセデスベンツとボッシュが共同で技術開発を進めており、メルセデスベンツ『Sクラス』新型を使った自動駐車の実証実験を行っている。

今回のIAA MOBIITYでは、ドイツ自動車工業会(VDA)と世界中の10のプロジェクトパートナーが、車両の引き渡しから自動駐車、車両の洗浄、充電、車両の自動返却、駐車ガレージでの自動駐車まで、自動車メーカーとインフラストラクチャプロバイダーがどのように機能するかを初めて紹介する、としている。

《森脇稔》

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