JR西日本が新たな高速通信サービス…沿線の光ファイバー網をレンタル、国内鉄道事業者で最大規模

山陽新幹線沿いでは全線にわたり光ファイバー網が構築されている。
山陽新幹線沿いでは全線にわたり光ファイバー網が構築されている。全 3 枚

JR西日本は7月14日、鉄道沿線に敷設している光ファイバー通信網を活用した情報通信サービスを開始すると発表した。

鉄道事業者は、列車の運行に必要な通信回線を沿線の用地に敷設していることが多いが、余力があれば貸出しも可能で、JR東日本では電気通信事業者などに対してケーブルの「芯線」やケーブル管路のレンタルを行なっている。

JR西日本でも7月1日にJR西日本光ネットワークを設立し、山陽新幹線や近畿圏の在来線、山陽本線などの沿線に敷設された光ファイバー網を活用する事業を開始することになったが、こちらは「国内鉄道事業者における光ファイバネットワークの開放では最大規模」としており、この秋から空き芯線のレンタルを開始する。

JR西日本光ネットワークでは、鉄道沿線ネットワークの特質を活かして、伝送損失の低さ、回線停止の少なさ、異常時の迅速な対応をアピールしており、通信拠点として設けられた大阪の堂島をはじめ、7カ所のデータセンターと接続するネットワーク網を構築。阪急阪神ホールディングスグループの阪神ケーブルエンジニアリングとも協業し、相互のネットワーク補完も行なうとしており、2022年春には高速データ通信サービスも開始する予定だという。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型マツダ『CX-5』発表に「先代よりマッチョ」「今風になった」など反響! 注目はサイズとインテリア
  2. レクサスの新境地を開くか...『ES』に「スポーツクロス」導入の噂
  3. いすゞとUDトラックスのトラック726台でリコール…リアブレーキが効かなくなる
  4. ほんと? マツダ『CX-5』新型、価格は350万~420万円か
  5. スバル初の小型EVクロスオーバー『アンチャーテッド』、7月17日発表へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る