医療用モビリティ普及を目指す共同事業体「メモラボ」設立---自治体・企業の参加募集

メディカルモビリディラボ(イメージ)
メディカルモビリディラボ(イメージ)全 3 枚

キャンピングカー株式会社は7月19日、メディカルに特化した自動車の普及を目指す共同事業体(コンソーシアム)「メモラボ」を設立。自治体・企業の参加募集を開始した。

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染拡大は、医療のひっ迫や大型イベントの中止など、各業界に大きな影響を及ぼし、様々な課題を顕在化させた。このような課題の解決策の一つとしてキャンピングカーをはじめとするモビリティ分野に医療業界からの注目が集まっている。キャンピングカー株式会社はこれまで、自治体や病院の医療を目的とした用途に合わせ、カスタマイズしたキャンピングカーのレンタルを行ってきたが、自社だけでの提供には限界がある。そこで今後も増加していく医療関係者の需要に対し、各企業が持つ専門分野のリソースを活用したモビリティを提供していく必要があると判断し、メモラボの設立に至った。

メモラボでは、自動車メーカー、エネルギー事業者、交通事業者、Maas関連事業者など、医療向けモビリティの開発に必要とされる製品・サービスを持つ企業に対して参加を呼びかけ、業種を超えたパートナー連携を目指す。同時に、利用者側の視点を持つ自治体、医療機関の他、コロナ禍にてサービス運営が困難な企業へも参加を呼びかけ、「今、現場では何が必要であり、何か課題となっているのか」という情報を収集し、サービス向上や需要喚起に繋げていく。

メモラボが目指すプラットフォームの方向性は大きく3つ。(1)参加する自治体・医療機関・企業が抱える問題を集約し、メディカルモビリティの必要性を見出す(2)参加する企業が問題の解決に繋がるリソース・製品を提供し、代替性の高い「シングルソース・マルチユース車両」を造り出す(3)メディカルモビリティの運用から得たデータを検証し、さらなる品質向上に活用する。

利用モデルケースとしては、「メディカルモビリティを自治体にレンタルし、過疎地の高齢者に対して訪問型のワクチン接種・診察を実施」「病床が不足する病院の簡易病床・訪問診察車として活用」「イベント運営を行う企業の会場(運営会社)にPCR検査機器を搭載した車両を搬入し、来場者向けの検査施設として利用」などを想定する。

メモラボでは今後、専用Webサイトの開設、セミナーやディスカッションなどの活動を行い、より多くの参画企業を集めていくとともに、メディカルモビリティの創出を目指していく。

《纐纈敏也@DAYS》

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