首都高1000円上乗せを回避したい…専用レーンでの違反行為には違反点数&反則金も

【オリ・パラ期間中は要注意】首都高1000円上乗せ 専用レーンでの違反行為には違反点数&反則金も
【オリ・パラ期間中は要注意】首都高1000円上乗せ 専用レーンでの違反行為には違反点数&反則金も全 1 枚

紆余曲折を経ながらも、東京オリンピック・パラリンピックは近づいています。


あまり知られていませんが、オリンピック・パラリンピック期間中は、首都高の料金に一律1,000円上乗せされます。

かなり複雑な制度ですが、できるだけ分かりやすく解説するとともに、1,000円上乗せを回避する方法も紹介しましょう。

【7/19~8/9、8/24~9/5】首都高の料金が1,000円上乗せ


首都高の料金が1,000円上乗せ


7月19日~8月9日の期間中にはオリンピックが、8月24日~9月5日の期間中にはパラリンピックが開催されます。

世界中からの数多くの選手や関係者、メディアが、車移動で首都高を利用することが想定され、混雑するでしょう。

首都高の一般利用を抑制する目的で、オリンピック・パラリンピック期間中の6時~22時、首都高の料金に一律1,000円上乗せされます。

ETC車は首都高の最初のETCアンテナを通過した時間現金車は首都高の最初の料金所を通行した時間が基準です。

対象エリアは首都高のほとんどの路線


1,000円上乗せの対象エリアは、ETC車と現金車で異なります。

1,000円上乗せの対象エリアは、ETC車と現金車で異なる


まず現金車の場合、首都高全線が料金上乗せの対象です。

ただし、東京外環道よりおおむね外側にある料金所は、下り方向に走行する場合は上乗せされません。

上乗せされない場合


ETC車の場合、現金車よりも料金上乗せのエリアは狭くなります

いずれにせよ、なかなかの複雑さです。

対象車種は自家用乗用車のみ


対象車種は自家用乗用車のみ


全ての車が1,000円上乗せされるわけではなく、上乗せされる車種が決まっています。

現金車の場合は、車種区分が軽・二輪、普通車の全てが対象です。

一方のETC車の場合は、車種区分が軽・二輪、普通車のうち、自家用乗用車のみが対象となります

以下に該当するのが、自家用乗用車です。

・ 二輪車:白ナンバー

・ 普通車:ナンバープレートの分類番号が「3**」「5**」「7**」

・ 軽自動車:ナンバープレートの分類番号が「5**」「7**」

期間中は「外環道迂回利用割引」もなし


外環道迂回利用割引もありません


「外環道迂回利用割引」という制度があります。

ETC車が対象で、外環道を利用して迂回した場合でも、利用者の負担が増えないように割引くものです。

通常はこれにより、首都高の放射道路において流入・流出交通の分散を図ることができます。

しかし、大会期間中は都心部へ流入・流出する交通を抑制するため、外環道迂回利用割引が適用されません

1,000円上乗せされないための方法


1,000円上乗せされないための最適な方法は、首都高を利用しないことです。

しかし、どうしても利用せざるを得ない人もいるでしょう。

そこでここからは、首都高で1,000円上乗せされないための方法を紹介しましょう。

対象外の車種を利用する


対象外の車種を利用すると上乗せされません


まずは、1,000円上乗せ対象外の車種を利用することです。

現金車・ETC車ともに、中型車以上の車両(首都高の5車種区分における「中型車」「大型車」「特大車」)は対象外です。

ETC車の場合は、以下が対象外となります。

・ 二輪車:緑ナンバー

・ 普通車:ナンバープレートの分類番号が「4**」「5**」「8**」

・ 軽自動車:ナンバープレートの分類番号が「4**」「6**」「8**」


小型貨物やタクシーなどです。

社用車や軽のバンは4ナンバーが多いので、社用車で移動するのがいいかもしれません。

上乗せ時間外に利用する


上乗せ時間外に利用しましょう


どうしても自家用車で移動する場合は、1,000円上乗せされない時間に利用しましょう。

1,000円上乗せされる時間帯は6時~22時で、現金車・ETC車のどちらも、22時~翌6時の時間帯は1,000円の上乗せがありません。

さらにETC車は、0時~4時の時間帯に50%割引となる、夜間割引を利用できます

ただし、この時間帯を狙ってくるトラックなども多く、日付が変わる直前の料金所付近がかえって混雑するかもしれません

事前申請して上乗せされないようにする(障害者・福祉関係車両限定)


事前申請する

≪画像元:東京都

対象外の車種でもなく、深夜に移動することもできない場合、障害者・福祉関係車両であれば、事前申請することで大会期間中における首都高の上乗せの対象外となります

すでに「有料道路における障がい者割引制度」の適用を受けている人は、事前申請の必要がありません

オリンピック・パラリンピックの両期間中とも、上乗せ対象外とするための事前申請は、終了しました

パラリンピック期間中のみ上乗せ対象外とするための事前申請は、7月19日~8月6日に受け付けています

郵送またはオンラインで申請をしたら、登録結果通知を確認してください。

登録した「自動車+ETC車載器+ETCカード」の組み合わせに限り、料金が上乗せされません

大会関係車両専用レーンで違反をすると、違反点数&反則金


大会関係車両専用レーンがあります


「自分は一般道しか通らないから関係ない」という方、油断はしないでください。

1,000円上乗せを嫌う人が一般道に流れ込み、一般道が渋滞する可能性が高いです。

また、大会終了まで「大会関係車両専用・優先レーン」が設置されます。

道路標識や路面標示によって、専用・優先レーンが分かるようになっています。

専用レーンは、原則として大会関係車両しか通行できず、優先レーンでは道を譲らなくてはいけません

これに違反すると、普通車の場合は違反点数1点と反則金6,000円が科されます

加えて、19日からは東京都内を中心に大規模な交通規制も実施予定です。

一般道が渋滞する可能性大 不要不急の外出は控えるのが賢明


オリンピック・パラリンピック期間中の6時~22時、首都高の料金に一律1,000円上乗せされます。

そうなると、1,000円上乗せを嫌う人が一般道に流れ込み、一般道が大渋滞する可能性が高いです。

一方で深夜割引が使えるとなると、首都高に「ルーレット族」が出没する可能性も高く、危険です。

やはり、不要不急の車での外出は、控えるのが賢明だと思います。(執筆者:キャッシュレス研究家 角野 達仁)

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《角野 達仁》

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