BMW X3M 改良新型、510馬力ツインターボ搭載…IAAモビリティ2021で発表へ

改良新型のラインナップは「コンペティション」のみに

新デザインのバンパーとグリルでイメージチェンジ

一新されたフルLEDテールライト

BMW X3M コンペティション 改良新型
BMW X3M コンペティション 改良新型全 27 枚
BMWは、9月にドイツで開催されるIAAモビリティ2021において、改良新型『X3M』の実車を初公開する。BMWが7月28日に発表した。

BMWの主力SUVの『X3』シリーズの頂点に立つ高性能グレードがX3Mだ。2019年2月の発表からおよそ2年半を経て、初の本格改良を受けている。

◆改良新型のラインナップは「コンペティション」のみに

ラインナップは、「コンペティション」仕様のみとなる。BMW M社が開発した3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。このエンジンは、シリンダーヘッドのヘッドコアの成形に、3Dプリント技術を導入し、従来の金属加工技術では困難だった複雑な形状成形を可能にした。さらなる軽量化を実現するとともに、クーラントダクトを自由に配置することができるようになり、より効率的な温度管理が可能になったという。

また、燃料をエンジンの燃焼室に吹き込む高圧フューエルインジェクションの噴出圧力を、350バールと高めにした。これにより、空気と燃料の混合効率が向上し、燃焼効率が改善している。圧力損失を最小限にするよう設計された吸気ダクトや、2基のターボチャージャーなどを組み合わせることにより、最大出力は510hp/6250rpmを獲得する。

最大トルクは従来の61.2kgm/2600~5950rpmから、66.3kgm/2750~5500rpmへ、5.1kgm引き上げられた。トランスミッションは8速ステップトロニックで、駆動方式は4WDの「xDrive」。動力性能は、0~100km/h加速が3.8秒と、従来の4.1秒から0.3秒短縮した。最高速は250km/h(リミッター作動)。オプションの「Mドライバーズパッケージ」では、リミッターの設定が変更され、最高速は285km/hに到達する。BMW X3M コンペティション 改良新型

◆新デザインのバンパーとグリルでイメージチェンジ

新デザインのバンパーとグリルによって、フロントマスクを大幅に変更した。キドニーグリルは大型化。ベース車両のX3と同じく、キドニーグリルはワンピースのフレームで囲まれ、ヘッドライトも約10mmフラットになった。キドニーグリルのフレームは、Mダブルキドニーバーと同様、グロスブラック仕上げとなる。グリル内には、X3Mのロゴが添えられた。

改良新型には、マトリックス機能を備えた「アダプティブLEDヘッドライト」を標準装備する。オプションで最大650m前方を照射できる「BMWレーザーライト」が選択できるようになった。

M専用のフロントバンパーは、垂直に配置された細長いサイドエアインテークが特長だ。このエアインテークはL字型デザイン。一方、バンパー中央のエアインテークは六角形デザインとした。細いステーで支えられたMエクステリアミラーも装備されている。BMW X3M コンペティション 改良新型

◆一新されたフルLEDテールライト

リアは、ベース車両のX3と同様、フルLEDテールライトのデザインが一新された。テールランプ周りはブラックで、赤く光る部分はスリムな形状とした。リアバンパーの下側はM専用に、グロスブラックで仕上げられた。大型ディフューザーの左右には、ブラッククローム仕上げのMスポーツエキゾーストシステムのテールパイプが配置される。ボディカラーは、MカーボンブラックメタリックとMブルックリングレイメタリックに加えて、専用のMマリーナベイブルーメタリックとMサンパウロイエローが設定された。さらに、マット仕上げのフローズンマリーナベイブルーメタリックなど、BMWインディビジュアルのボディカラーも選択できる。

改良新型のインテリアには、電動調整式ヘッドレストと照明付きMロゴを備えたMスポーツシートを標準装備する。4色の組み合わせのメリノレザーに加えて、タルトゥフォのBMWインディビジュアルのメリノレザーもオプションで用意した。

トリムパネルはダークロンビクルアルミニウムが標準で、オープンポアアッシュはオプション。空調のエアダクトには、亜鉛メッキトリムがあしらわれる。マルチファンクションのMレザーステアリングホイールは、BMWMカラーのコントラストステッチと下側のオープンスポークデザインが特徴になる。BMW X3M コンペティション 改良新型

《森脇稔》

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