渋滞路・迂回路の所要時間を道路上に表示、ホンダ車の走行データを活用した新サービス開始

旅行時間表示サービスの表示機
旅行時間表示サービスの表示機全 6 枚

ホンダは、「ホンダドライブデータサービス」の新サービスとして、ホンダ車のリアルタイム走行データを活用し、渋滞路・迂回路通過の所要時間を計算して、道路上に表示する「旅行時間表示サービス」の有償提供を2021年8月より開始した。

【画像全6枚】

新サービスは、渋滞路・迂回路通過の所要時間を表示することで、ドライバーに迂回を促し、交通量を分散して渋滞を低減することが狙い。走行データを活用し、道路上に所要時間を表示するサービスの提供は、日本の自動車メーカーとして初めてとなる。

2017年12月に活動を開始したホンダドライブデータサービスは、約370万台のホンダ車から集まる走行データ・車両の挙動データなどを活用した、渋滞対策、都市計画、防災、交通事故防止などの社会課題解決を目指すデータサービス事業。これまでさまざまな企業や自治体の要望を受け、個別にソリューションを提供してきた。今回、提供を開始した旅行時間表示サービスは、全国各地で発生する「渋滞」という社会課題の解決を目指して開発したもの。パッケージ型サービスとすることで、より多くの企業や自治体が導入しやすくした。

旅行時間表示サービスでは、ホンダ車からリアルタイムに集まる走行データを活用し、渋滞路・迂回路の通過にかかる時間を計算する。そして、算出された渋滞路・迂回路それぞれの所要時間を、ルート分岐地点の手前に設置した表示機に表示。ドライバーに知らせることで、迂回路の選択を促す。これにより交通量が複数のルートに分散され、渋滞を低減する効果が期待できる。

特に効果が期待できるのが、目的地まで複数ルートが存在し、そのルートの一方が渋滞、一方は空いているなど交通量に偏りがある場合だ。ホンダは、紅葉シーズンになると激しい渋滞が発生する栃木県日光市で、国道119号線の渋滞緩和を目的として、旅行時間表示サービスを用いた実証実験を実施。その結果、激しい渋滞が発生する春日町交差点から日光山内入り口までの最長所要時間が、2019年の171分に対し、2020年の対策実施時には同等の交通量ながら85分と半減した。さらに、渋滞ルートの所要時間表示が長くなるほど迂回が促されて渋滞が低減。シーズン中の最大渋滞長は2019年の約3.7kmに対し、2020年の対策実施時には約2.3kmまで短縮されたほか、渋滞が解消する時刻も、平均で2時間以上早まった。

旅行時間表示サービスは、すでにいくつかの企業・自治体から導入の要望を得ており、ホンダでは2021年秋の活用開始に向けて、準備を進めている。

《纐纈敏也@DAYS》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『カローラ』次期型、「スポーツ」と「ツーリング」はどうなる? セダンとハッチバックを統合か
  2. 光岡自動車、中古車ベースの『バディ』を販売へ、2027年生産枠は約70台
  3. 新型軽EVを世界初公開へ、「EMTA」第一弾モデル…東京オートサロン2027
  4. ホンダ、カブトと共同開発のフルフェイスヘルメット『KF-2F』発表…EICMA 2026
  5. 【レスポンス読者試乗会】乗って初めて見えた、4組の試乗者が語る日産『エクストレイル』のリアルPR
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  2. 「フィジカルAI」って何? 似ている4つの基本用語…EdgeTech+ 2026【キーワード Vol. 1】
  3. ◆終了◆ 10/7 自動車パワーエレクトロニクスの進化と今後の方向性~次世代電動パワートレーンはどこへ向かうのか~
  4. INFAC、EV用800VバッテリーパックにVicorの電源モジュール採用…航続延長を実現
  5. 中学2年生が、フレーム修正から溶接・塗装まで体験…「車社会を支える」仕事の尊さ
ランキングをもっと見る