三菱重工など、大型フォークリフト用AI人検知システムを発売

FD160S-6
FD160S-6全 4 枚

三菱重工と三菱ロジスネクストは9月13日、AI(人工知能)による人の接近を検知・警告する、大型フォークリフト用AI人検知システム「グッドファインダー」の販売を開始した。

フォークリフトの事故は、年間約2000件発生しており、特に大型フォークリフトのような車体が大きな車両は死角も大きく、それを補うミラーやカメラを搭載しているものの、運転者がそれらを注視していなければ十分な効果が得られなかった。そこで、大型フォークリフトにて優れた車両技術を有する三菱ロジスネクストと、高い画像処理・検知技術を有する三菱重工の技術を結集させ「グッドファインダー」を開発し、製品化した。

グッドファインダーは独自のAI映像解析技術により、計11台の監視カメラで捉えた映像から人のみを高速・高精度で判別。車両と人との接近を検知すると、グッドビューアモニタの周囲に配置したランプユニットに人を検知した方向(4方向)を表示するとともに警告音を発し、運転者へ危険を知らせ周囲の安全確認を促す。また、停車時に人を検知すると車両の発進を抑える発進抑制機能も標準装備する(公道走行仕様車両は除く)。

監視カメラは近距離用と遠距離用の2種類があり、車速によって検知範囲を自動切替。多数のカメラを搭載することで死角を極限まで少なくし、取得した画像から深層学習を用いて車両周囲の人のみを検知するコントローラは、映像処理時の動作遅れを生じさせない処理能力も有している。

装備可能機種は大型フォークリフト(グッドビューア装着車)の「FD-6シリーズ(12-23トン)」、「FD-5シリーズ(24・31トン)」。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【BMW R1300RT 試乗】200km/hクルーズの快適さは、もはや飛行機レベル…佐川健太郎
  2. 外国人の運転免許証切り替えを厳格化、訪日観光客は申請不可に[新聞ウォッチ]
  3. 新型スバル『フォレスター』のエキゾーストをアップデート! ブリッツ「ニュルスペック・カスタムエディション」発売
  4. 車中泊のトレンドに変化あり? 乗用車ベースが伸びてくる可能性…キャンピングカーランキング 6月
  5. よりスポーティーに・コーナリング性能も向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズが『セレナe-POWER』・MINI『クーパーJCW』に適合
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
ランキングをもっと見る