VW、次世代バッテリー生産へ…電池の研究開発施設を開所

VWグループがドイツ・ザルツギッターに開所した新しいバッテリー研究開発施設
VWグループがドイツ・ザルツギッターに開所した新しいバッテリー研究開発施設全 6 枚

フォルクスワーゲングループ(Volkswagen Group)は9月13日、新しいバッテリー研究開発施設をドイツ・ザルツギッターに開所した、と発表した。

新しいバッテリー研究開発施設の開所によって、フォルクスワーゲングループは、次世代のバッテリーセルの開発と生産に向けて、次のステップを踏み出すという。

たとえば、ザルツギッターのバッテリー研究開発施設は、リチウムを検出できる世界でも数少ない電子顕微鏡のひとつがある。また、急速充電・放電中の性能や経年劣化の確認を目的に、高度に自動化されたバッテリーセルのテスト施設がある。このテスト施設では、12分以内にバッテリー容量の最大80%を急速充電できる。

開発プロセスでは、生産データ、分析データ、テストデータを効率的に組み合わせる。研究開発施設には、4つのエリアがある。バッテリーセル開発部門では、新しい素材の適合性が評価される。有望なイノベーションは、隣のパイロットラインに直接送られ、小規模生産が行われる。

現在、フォルクスワーゲングループが運営しているザルツギッターのギガファクトリーは、2025年から量販EV向けの統一規格のセルを生産し、プロセス、設計、化学的性質に関する革新技術の開発を進める。ザルツギッターでは、年間最大40GWhの生産能力を確保する計画だ。バッテリーの生産には、再生可能エネルギーによる電力を使用する、としている。

《森脇稔》

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