GM、EVやコネクテッドサービスに注力…新成長戦略を発表

2030年までに年間売上高を倍増させ利益率を12~14%に拡大

2030年のEVの売上高は2023年見通しの約9倍に拡大

10年後には3000万台のコネクテッドカーが走行

GMの新成長戦略を発表するメアリー・バーラ会長兼CEO
GMの新成長戦略を発表するメアリー・バーラ会長兼CEO全 6 枚

GM(General Motors)は10月6日、投資家向けミーティングを米国で開催し、新たな成長戦略を発表した。

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2030年までに年間売上高を倍増させ利益率を12~14%に拡大

GMはEV、コネクテッドサービス、新規事業を原動力とする成長企業への変革により、2030年までに年間売上高を倍増させ、利益率を12~14%に拡大することを目指す。

GMの財務目標には、多様性の向上による収益成長がある。GMは10年後までに、年間売上を5年間の平均額の約1400億ドルから倍増させるという方向性を示した。GMは、2030年までのソフトウエアや新規事業の年平均成長率を約50%とし、強力な中核事業の自動車事業に成長を牽引させる計画だ。

GMは、この変革により、10年後までに12~14%の利益率を実現できると見込む。EVの普及、バッテリーコストの低下、利益率の高いソフトウエアや新規事業プラットフォームの導入により、中核となる自動車事業の利益率を拡大させていく。

2030年のEVの売上高は2023年見通しの約9倍に拡大

GMは、量産セグメントに新型EVを投入することによって、2023年に約100億ドルが見込まれるEVの売上高が、2030年にはおよそ9倍の年間約900億ドルになると予測している。コネクテッドカーやその他の新規事業は、800億ドル以上の新規収益をもたらし、その成長の大部分が、事業規模の拡大に伴って10年後の後半に加速すると想定している。

GMは、自動運転部門の「クルーズ」の商業化を目指す。GMはクルーズとともに、自動運転モビリティサービスの分野で市場をリードする地位を確立しており、10年後までに年間500億ドルの収益を実現することを狙う。

GMの年間資本支出は、次世代EVバッテリーシステムのアルティウム生産のための合弁会社への投資を含め、EVへの移行に伴い、中期的には90~100億ドルの範囲になる見込みだ。GMの堅調な収益と利益率の拡大により、GMはこれらの投資をすべて内部資金でまかなうことができるという。

10年後には3000万台のコネクテッドカーが走行

GMは、「アルティウム」と「アルティファイ」の両プラットフォームによって、成長戦略を支えていく。そのビジネスチャンスは多岐にわたるという。

GMは、10年後には3000万台のコネクテッドカーが走行し、ソフトウエアやサービスの年間売上が200億ドルから250億ドルになると予測している。コネクティビティプラットフォームの「オンスター」では、現在1600万台以上のコネクテッドカーが走行しており、年間20億ドルの収益が見込まれている。GMのソフトウエアやサービスの成長の一部は、オンスターインシュアランスによるもので、今後10年間に年間60億ドル以上の潜在的な収益機会があると予測されている。

GMの新規事業の「ブライトドロップ」は、法人顧客向けの配送製品やサービスのコネクテッド・電動化システムを構築しており、およそ5年後に50億ドル、10年後には100億ドルの収益をあげ、20%の利益率に近づくと見込む。ブライトドロップは、アルティウム搭載のフルサイズ商用EV『EV600』を発売しており、それに続いて2021年には、小型の商用EVの『EV410』を発売する予定だ。

GMは2025年までに、充電インフラへの投資を約25億ドルに拡大し、米国とカナダの家庭、職場、公共の場での充電を含めて、すべての充電領域を網羅することを発表した。この投資により、「アルティウムチャージ360」を通じて、信頼性の高い公共充電設備へのアクセスが大幅に向上する、と自負する。

GMメアリー・バーラ会長兼CEOは、「GMはこれまでも世界を変えてきた。今回も再び変えようとしている。GMには長期的な成長の原動力が複数あり、今後のビジネスチャンスを前に、これほど自信と期待に満ちたことはない」と述べている。

《森脇稔》

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