【メルセデスベンツ Cクラス 新型試乗】今風にいうなら“味変”? 走りの新境地を実感した…島崎七生人

メルセデスベンツ Cクラス 新型(C200 アバンギャルド AMGライン装着車)
メルセデスベンツ Cクラス 新型(C200 アバンギャルド AMGライン装着車)全 22 枚

源流の『190』(W201)の誕生から39年、初代『Cクラス』(W202)から数えると今回のモデルで実に5世代目。ほぼ7年ごとにモデルチェンジを重ねてきた『Cクラス』の最新型の実車が日本市場に“上陸”した。

【画像全22枚】

サイズアップ以上に立派に見える

メルセデスベンツ Cクラス 新型(C200 アバンギャルド AMGライン装着車)メルセデスベンツ Cクラス 新型(C200 アバンギャルド AMGライン装着車)
今あるデータで新旧のボディサイズをAMGライン装着車同士で比較すると、新型は先代に対して、全長で+80mm、全幅+10mm、全高+10mm、ホイールベース+25mm、トレッド(前後異サイズ18インチタイヤ同士)前:+15mm/後:+25mm。実質的なサイズアップは全長を除けば僅かだが、試乗車はAMGライン装着車で、末広がりのグリルの構えがシッカリとしているせいか、実際より立派なボディサイズに思える。

ホイールベースの延長で後席はレッグルーム+21mm、ヘッドクリアランス+13mm、それぞれ拡張されたという。後席は座面前後長がややこじんまりとした印象ながら着座姿勢は自然だ。トランクスペースは十二分で、試乗時のザックリとした計測値ながら、奥行き1040mm×幅1110mmほどはある。

丸みを帯びたルーフとスリムなテールランプのリヤビューは、『CL』系を含むここ最近のメルセデスベンツ各車の雰囲気を踏襲していて、路上ですれ違いざま、どのモデルだったか言い当てるのに難易度がますます高まった。

ついに『Cクラス』からも“メーターナセル”が消えた

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インテリアも同様で、ついに『Cクラス』からも“メーターナセル”が消え、ドライバーの眼前には液晶のメーターパネルと、ドライバー側に6度傾けてあるという11.9インチのメディアディスプレイが据えられている。

電動シートの調節スイッチは昔ながらのシートを模ったものがドアに備わり、ここは予備知識なしでもサッと手が伸ばせるが、スイッチ自体は感圧式か何かのようで、クリック式のフィードバックはなく、指先で触れ力を込めると選んだ機能がその方向に作動する仕組み。

静電容量式のスイッチが組み込まれたステアリングホイール(グリップはやや太め)、艶のあるカーボン調のパネルのインパネ、センターコンソールなど、ひと頃だったらショーカーレベルの近代的なデザイン、雰囲気になっている。

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間合い、タメをあえて消した新しいキャラクター

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試乗したのは「C200 アバンギャルド AMGライン装着車」で、リヤアクスルステアリング(いわゆる4WS)付きだった。リヤアクスルは駐車モードとシティモード(約60km/h以下)で逆位相に、高速域では同位相に、それぞれ最大2.5度切れ、60km/h以上では、ドライビングダイナミクス向上のため同位相と逆位相の双方向に切れるようにも作動するという。

もちろん駐車時の恩恵は黙っていても実感するところで、もともとメルセデスベンツは前輪を大きく傾けながら小回りを効かすクルマだが、より一層扱いやすさが増した印象。一方で走行中は、それがリヤアクスルの働きだけの理由なのか初対面では確証が持てなかったものの、今風にいうなら“味変”というか、クルマの挙動全体が敏捷で、間合い、タメといったニュアンスをあえて消した新しいキャラクターにまとめられているように感じた。

ISG搭載のパワーユニット(4気筒の1.5リットルターボ)は、洗練された9速ATとの組み合わせということもあり、日常領域でまったく不足のない性能を発揮してくれ、走行モードを切り替えれば俊足ぶりも披露するなど、扱いやすく仕上げられている。

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■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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