マンションで増える空き駐車場…問題と解決策

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マンションで、空き駐車場の増加によって管理組合の減収が問題になっているという。予約制駐車場シェアサービス「軒先パーキング」を運営する軒先株式会社は、近年の自家用車の普及率の推移と、それらの影響により使われなくなった分譲マンションの空き駐車場動向について調査した。

一家に一台のマイカーが当たり前だった時代、マンションは1住戸当たり駐車場1区画で設計されていた。しかし、現在は29歳以下の世代および30~39歳の世代が、徐々に車を所有しなくなってきている。所有しない背景として、経済的な理由や、レンタカー・カーシェアリング市場の拡大が考えられる。いっぽう車所有が当たり前だったシニア世代は、いまや高齢化に伴い運転免許を自主返納し、車を手放す世帯が増えている。「少子化および人口減少を踏まえるとこの傾向はますます進んでいくものと予想される」(軒先)。

このような流れの中で、分譲マンション所有者にとっての問題は、空き駐車場に伴うマンション管理組合の減収だ。分譲マンションの多くは、駐車場収入を修繕費用として積み立てたり、管理費の一部に使用したりしているからだ。空き駐車場が多いと、管理費や修繕積立金に不足が発生する。

したがってマンション側では駐車場の空き対策が必要だ。対策のひとつとして、空き駐車場をマンション外部の人に月極駐車場として貸すことがある。ところがこの方法では、マンション住民が新たに駐車場を使いたいとき、貸し出せないという問題があった。

このような事態の打開策として軒先が提案するのが、マンションの空き駐車場を予約制駐車場シェアサービスに貸し出す、というもの。軒先などの予約制駐車場シェアサービスでは、駐車スペースを空いてる期間だけ貸し出せる(1日単位、時間単位)、初期設備投資が不要、契約期間が柔軟(すぐ解約できる)、駐車場利用者は会員登録をしているので安心、といった利点がある。

《高木啓》

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