トヨタ タンドラ 新型、V6ツインターボは389馬力…年内米国発売予定

競合車に対して性能や乗り心地を向上させるのが目標

従来型の5.7リットルV8から3.5リットルV6にダウンサイズ

北米デザインスタジオのCaltyが設計

オプションの14インチタッチスクリーン

トヨタ・タンドラ 新型
トヨタ・タンドラ 新型全 23 枚

トヨタ自動車の米国部門は11月5日、新型『タンドラ』(Toyota Tundra)の現地ベース価格を、3万5950ドル(約408万円)と発表した。2021年内に米国市場で発売される予定だ。

写真:トヨタ・タンドラ 新型

タンドラは、トヨタの北米向けフルサイズピックアップトラックだ。フォードモーターのフォード『F-150』、GMのシボレー『シルバラード』、ステランティスのラム『1500』などと競合する。

初代タンドラは1999年に発表された。従来型タンドラは2006年2月、シカゴモーターショー2006で初公開された。およそ15年ぶりにモデルチェンジを受けて、3代目となる新型タンドラが米国でデビューしている。

競合車に対して性能や乗り心地を向上させるのが目標

新型の研究開発は、ミシガン州、アリゾナ州、カリフォルニア州の各トヨタテクニカルセンターで行われた。主要な開発テーマが、競合車と比較して性能や乗り心地を向上させること。新型では、完全にボックス化されたフレームを採用することにより、従来型と比較して剛性が大幅に向上し、全体的な性能が向上した、と自負する。

リアフレームメンバーは、安定性と牽引性能を向上させるために、ワイド化された。「リミテッド」グレード以上では、キャビンが油圧キャブマウントを介してフレームに取り付けられており、優れた乗り心地と洗練されたハンドリングダイナミクスを実現しているという。

シャシー全体に高張力鋼を採用し、従来型よりも剛性を高めた。主要部分にはアルミを使用し、軽量化も図っている。フレームクロスメンバーは、従来型の2倍の大きさとし、剛性を追求する。ステアリングギアボックス用にフロントクロスメンバーが新設計され、ドライバーのステアリング入力とハンドリングダイナミクスを強化しながら、クロスメンバーサポートを追加することで剛性を高めている。

従来型の5.7リットルV8から3.5リットルV6にダウンサイズ

排気量3445ccのV型6気筒ガソリンツインターボエンジンが標準設定される。このV6ツインターボエンジンは85.5mmのボアと100mmのストロークを持ち、デュアルVVTiシステムを備えている。ターボチャージャーの温度上昇を抑える水冷式インタークーラーも採用した。

このV6ツインターボエンジンは、最大出力389hp、最大トルク66.3kgmを獲得する。従来型の5.7リットルのV型8気筒ガソリン自然吸気エンジン(最大出力381hp、最大トルク55.5kgm)に対して、大幅にダウンサイジングしながら、パワーとトルクは上回っている。

また、このV6ツインターボエンジンは、新型『ランドクルーザー』にも搭載された。新型ランドクルーザーの日本仕様の場合、最大出力は415ps、最大トルクは66.3kgmを発生する。新型ランドクルーザーも、従来型のV8ガソリン自然吸気エンジンを、ダウンサイズのV6ツインターボエンジンで置き換えている。

北米デザインスタジオのCaltyが設計

エクステリアは、トヨタ自動車の北米デザインスタジオ、「Calty Design Research」によって設計された。Caltyのデザイナーは、新型タンドラの外装において、タフさとパフォーマンスを視覚的に強調することを狙った。タンドラのオーナーの中心層が好むアウトドアライフスタイルに敬意を払いながら、まったく新しいモダンなトラックのデザインテーマとして、「テクニカルマッスル」が掲げられた。

デザインは、筋肉質で彫りの深いアスレチックデザインが特長だ。フロントには大型グリルが装着されており、押し出しの強い表情を演出している。最も強力でタフ、かつ洗練された外観のフルサイズピックアップトラックを目指したという。

トラックの荷台には、新しいシート成形コンパウンド構造を導入した。荷台には強化アルミ製クロスメンバーを使い、軽量かつ高剛性に仕上げられた。シート成形コンパウンド構造による荷台は、従来のスチールデッキと比較して、衝撃によるへこみ、錆に対する保護性能を引き上げる。テールゲートは軽量構造とし、従来型と比較して重量を20%削減した。すべてのモデルに、キーによるスイッチ操作でテールゲートを開けられるテールゲートリリースが標準装備されている。

オプションの14インチタッチスクリーン

インテリアにも、テクニカルマッスルが反映された。Caltyは、競合する多くのピックアップトラックの垂直レイアウトではなく、新型に水平レイアウトを選択した。これは、インストルメントパネルとセンターコンソールをインテリアレイアウトと調和させるという設計目標に沿うものという。プレミアムな素材は、とくに乗員が触れる機会の多い部分に導入されており、ダッシュボード全体やドア、その他のエリアにパッドが採用されている。

従来型の5倍の処理能力を備えた最新のトヨタオーディオマルチメディアシステムは、ダッシュボード中央に8インチタッチスクリーンを配置する。オプションで14インチタッチスクリーンが選択できる。また、スマートフォンやタブレット端末と同じピンチ機能やズーム機能が利用できる。冬季に手袋を着用した乗員に配慮して、オーディオのボリュームスイッチは大きくて握りやすいダイヤル式とした。ワイヤレスのApple「CarPlay」とグーグル「AndroidAuto」に対応している。

「トレーラーバックガイダンス」は、キャンピングカーなどのトレーラーを牽引する際の操作を支援し、「ストレートパスアシスト」は、新型タンドラとトレーラーが後退時、くの字に折れ曲がることのないように設計されている。オプションの360度カメラは、新型とトレーラー周囲の視認性を引き上げる。トヨタの一体型トレーラーブレーキコントローラーと接続すると、ブラインドスポットモニターによって、トレーラーの死角も認識できる、としている。

《森脇稔》

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