キャデラック初のEV『リリック』、2022年春生産開始…開発テストの80%が終了

南半球のニュージーランドでの8月の耐寒テストが開発期間を短縮

1回の充電での航続は最大483km

縦長LEDライトや33インチの大型スクリーン採用

キャデラック・リリック の開発テスト
キャデラック・リリック の開発テスト全 26 枚

キャデラックは11月22日、ブランド初のEVの『リリック』(Cadillac Lyriq)の生産を、2022年春に開始すると発表した。現在、開発テストの80%を終えた段階にある、としている。

【画像全26枚】

◆南半球のニュージーランドでの8月の耐寒テストが開発期間を短縮

キャデラックは、さまざまな路面やさまざまな交通状況において、リリックのパフォーマンスを評価するために、高速道路や都市部、郊外などで開発テストを進めている。これらの実際の条件下で、エンジニアはリリックの走行性能、各種システム、コネクティビティなどを評価している。

また、リリックの開発テストは、ニュージーランドでも行われた。これは、南半球の冬を利用するためで、8月に耐寒試験が実施された。これにより、北半球の米国に冬が訪れるのを待つ必要がなくなり、開発のスピードアップを可能にしたという。

5リンクのフロントサスペンションは、サスペンションのブッシュを個別に調整し、乗り心地やハンドリング性能を向上させた。リリックに標準装備されている周波数依存ダンパーは、路面での小さな衝撃と大きなうねりを区別する。これにより、ドライバーはさまざまな路面状況において、より正確な制御を行うことができ、快適性の向上につながるという。

キャデラック・リリックキャデラック・リリック

◆1回の充電での航続は最大483km

リリックには、GMの新世代の電動車向けアーキテクチャ「アルティウム」プラットフォームを採用する。モーターは、最大出力340hp、最大トルク44.9kgmを引き出し、後輪を駆動する。12個のモジュールで構成される蓄電容量100.4kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、1回の充電で最大483kmの航続を可能にしている。

出力190kWのDC急速充電に対応しており、およそ10分で、約122kmの走行に必要なバッテリー容量を充電できる。自宅向けには、出力19kWの充電システムが用意され、1時間の充電で約84km走行分のバッテリー容量を充電できる。デュアルレベルの充電コードが付く。

「Regen on Demand」テクノロジーと、ワンペダルドライビングを採用する。Regen on Demandを使用すると、ドライバーは、ステアリングホイールのパドルを操作して、減速から停止まで、速度をコントロールできる。どちらの技術も回生ブレーキを利用して、電動パワートレインの効率を最大化するという。

キャデラック・リリックキャデラック・リリック

◆縦長LEDライトや33インチの大型スクリーン採用

リリックには、キャデラックの最新のデザイン言語を導入する。フロントには、ブラック仕上げのクリスタルグリルを装着した。スリムなLEDヘッドライトは縦に長い垂直デザインで、キャデラックによると自動車業界初という。ボディカラーには、サテンスチールメタリックやステラブラックメタリックが設定される。アルミホイールは20インチのスプリット6スポークが標準。オプションで22インチのダイナミックスプリットスポークが選択できる。ボディサイズは、全長4996mm、全幅1977mm、全高1623mm、ホイールベース3094mmだ。

インテリアはクリーンかつシンプルさが重視され、2Dと3Dのデザイン要素を取り入れている。アルミトリムにウッドを組み合わせ、レーザーエッチングパターンを施した。内装色は、スカイクールグレーとノワールを用意している。

ダッシュボードには、大きく湾曲した33インチの大型LEDスクリーンを採用した。10億色以上の色を再現できる性能を備える。キャデラックの新世代のアクティブノイズキャンセリングシステム、「KeyPass」と呼ばれるデジタルキー、ヘッドレストスピーカー付きの「AKGStudio」の19スピーカーオーディオシステムなどを用意した、としている。

《森脇稔》

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