【ボルボ XC60 新型試乗】Google搭載で変わるボルボ、走りは熟成の極み…島崎七生人

ボルボXC60にGoogle搭載

インターフェースも一新

登場から5年を経て、いよいよ熟成が極まった

ボルボXC60 B5 AWD Inscription
ボルボXC60 B5 AWD Inscription全 14 枚

ボルボXC60にGoogle搭載

“Google搭載”といってもスマホやタブレットではなく、クルマの話。こんな風に書いている時点でもうアナログ人間を露呈しているようなものだが、“対応”ではなく、エミュレーション、テザリング、ミラーリングの手間は無用となれば話が早いことくらいは理解できる。

いわばスマホかタブレット端末に、安全・快適なクルマがついてくる……という訳だ。そのクルマが、改良の入った最新の『XC60』なのだから、これは申し分ない。

ボルボXC60 B5 AWD InscriptionボルボXC60 B5 AWD Inscription

インフォテイメントシステムとしては、これまでもボルボ独自の「SENSUS」が搭載されていたが、これに代わり「Google Apps and Services」と「Volvo Cars app」が採用されたことで、前者ではGoogleマップ、Googleアシスタント、Google Playの各機能が利用可能に。これまでは“スマホを繋げば”が前提だった機能が、その手間なしにフル活用できる点がポイントで、なので話が早い。

一方で後者に盛り込まれるのはクルマまわりの機能で、緊急/呼称通報サービス、盗難車両検索機能や、ドライブログ自動作成、車両情報確認、リモートドアロック&アンロック、エンジンリモートスタートなど。それと今回はADAS関連で、10km/h未満でブレーキを介入させるというリヤ衝突回避・被害軽減ブレーキ・システムと先行車発進告知機能が新機能として追加された。

インターフェースも一新

ボルボXC60 B5 AWD InscriptionボルボXC60 B5 AWD Inscription

ところで今回の新システムの搭載で、インターフェースも一新された。新機種のスマホと同様に慣れの問題で、機能と操作方法を会得した暁(!)には、より多くの機能が簡単、スムース、シームレスに扱えるようになる。根っからのAppleユーザーの筆者には「Android上でGoogleはもうこれだけのサービスを展開していたのかぁ」と、そちらも感慨深いが、とくにGoogleマップで使えるナビ機能は使い勝手がいいはずだ。音声操作システムのGoogleアシスタントも、2021年末から利用可能な見通しといい、こちらの利便性にも期待していい。

インパネ中央の縦型大型ディスプレイ自体はこれまでもあった。今回も各種機能、コンテンツがここに表示され、選んだり操作したりする仕組み。縦型のディスプレイは昨今増えてきたが、ボルボのそれはドライバー正面のメータ表示に対し一段高さを抑えて設置されており、必要以上に存在を主張し過ぎず、パネル操作時のリーチも自然なところがいい。

ただしドライブモードの設定は、従来はセンターコンソールの物理ダイヤルで操作できたが、新型では、このパネルから機能を見つけて設定する必要がある。それとサンルーフのスイッチも頭上のタッチスイッチを指先でなぞって行なう方式に。このあたりの仕組みの採択には賛否あると思う。

登場から5年を経て、いよいよ熟成が極まった

ボルボXC60 B5 AWD InscriptionボルボXC60 B5 AWD Inscription

試乗車は「B5 AWD Inscription」で、白いボディ色(手元に紙のカタログなないので咄嗟に色名が調べ出せないが……)との組み合わせは、XC60の中でももっとも人気のある仕様とのこと。2リットル4気筒直噴ターボガソリンエンジン(250ps/35.7kgm)+電気モーター(10kW/40Nm)が組み合わせられる48Vハイブリッドで、これに8速ATが組み合わせられる。

今回の試乗は市街地を流す程度に留まったが、登場から5年を経て、いよいよ熟成が極まった……そんなしっとりと落ち着いた乗り心地、ドライバビリティが印象に残った。今後の新展開を打ち出し、表明がある中で、ボルボ特有のこのパーフォレーテッド・ファインナッパレザーの心地いい感触のレザーシートも、今後、貴重な存在になりそうだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト

1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

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