リーズナブルな本格派…ボックスタイプ[サブウーファー導入]

「ボックスサブウーファー(パワードタイプ)」の一例(ケンウッド・KSC-SW40)。
「ボックスサブウーファー(パワードタイプ)」の一例(ケンウッド・KSC-SW40)。全 10 枚
当特集では、「サブウーファー」を導入することのメリットから、その選び方、使い方までを解説しようと試みている。第4回目となる当回では、「ボックスサブウーファー」をフィーチャーする。さて、これの利点とは…。

◆「ボックスサブウーファー」は、体の芯に響く低音を再生可能!

まずは、「ボックスサブウーファー」とはどのようなものなのかを説明していく。これはつまり、大型のボックスにサブウーファーユニットが取り付けられた状態で完成品となっているもののことを指す。なお、タイプ違いが2種類ある。1つはパワーアンプまでもが一体化している「パワードタイプ」で、もう1つは「アンプレスタイプ」、この2つだ。

ところで「ボックスサブウーファー」は、小型・薄型の「パワードサブウーファー」のようにシート下には到底取り付けられない。基本的にはトランクへの装着が前提となる(ミニバン等では後席のウォークスルーに取り付けられることもある)。なので、トランクの積載性が食われることを嫌う向きには不向きだ。

しかし、本格的な重低音を望むのであれば「ボックスサブウーファー」は向いている。ボックスが大きくなるので装着されるサブウーファーユニットも大型化し、サブウーファーユニットの振動板が小型・薄型の「パワードサブウーファー」と比べて大きくストロークすることとなる。結果、空気をしっかり震わせられるので、体の芯に響く野太い低音を出しやすくなる。

しかしそれでいて案外、導入のハードルは低い。単体の「ユニットサブウーファー」を使う場合には基本的にボックスをワンオフすることとなるが、「ボックスサブウーファー」ならわざわざ作る必要がないのでトータルの予算をコンパクト化できる。しかもそのボックスはメーカーによって設計されているわけなので、装着されているサブウーファーユニットに対してベストな仕様になっているはずだ。ゆえに使って安心だ。

「ボックスサブウーファー(パワードタイプ)」の一例(カロッツェリア・TS-WX300TA)。

◆「アンプレスタイプ」なら、パワーアンプの組み合わせの妙も楽しめる!

なお「アンプレスタイプ」では、好みのパワーアンプを組み合わせられるというメリットも発揮する。その分コストは多くかかるが、組み合わせの妙を楽しめる。低音の鳴り方を自分なりにプロデュースすることが可能となるのだ。少々導入のハードルは高くなるが、楽しみ甲斐も大きくなる。

さて、どのようなモデルがあるのかを具体的に紹介していこう。まずはケンウッドのモデルから。ケンウッドでは、『KSC-SW40』(税抜価格:4万円)という「パワードタイプ」の「ボックスサブウーファー」をラインナップしている。

なお当機は、箱が比較的に薄型なので案外邪魔になりにくい。しかも「ダウンファイヤリング方式」が採用されているので、振動板を下向きにして設置できる。そのように設置すると当機の上に荷物を載せられる。結果、トランプの積載性への影響は比較的に少ない。

ちなみに「ダウンファイヤリング方式」は、サウンド面でもアドバンテージを発揮する。振動板から放たれた音が床にぶつかることである種の低音増強効果が得られるのだ。また当機のボックスは「バスレフ型」なので、より伸びやかな低音が奏でられるように物理的なチューニングも施されている。

そしてそれでいて価格はそれほど高額なわけではない。コスパの高い「ボックスサブウーファー」をお望みならば、当機のチェックもお忘れなきように。

続いては、カロッツェリアの製品を見ていこう。同社はなんと「ボックスサブウーファー」を計8モデルも擁している。「パワードタイプ」を5機種、そして「アンプレスタイプ」を3機種用意していて、好みに応じたチョイスが可能となっている。

「ボックスサブウーファー(アンプレスタイプ)」の一例(カロッツェリア・TS-WX2530)。

◆カロッツェリアの「ボックスサブウーファー」は、パワフルサウンドが持ち味!

どのような製品があるのかを具体的に見ていこう。まずは5機種ある「パワードタイプ」から。

ちなみに同社の「ボックスサブウーファー」はすべて、「パイオニア グローバル シリーズ」と銘打たれている。つまりこれらは同社の北米拠点で開発されたモデルだ。アメリカでは、低音をパワフルに鳴らして楽しむという文化が根付いている。ゆえに、力強い低音を奏でることへのこだわりが強いモデルに仕上げられている。

というわけなので、5機種ある「パワードタイプ」のうち4機種には30cmという口径の大きなサブウーファーユニットがおごられていて、そのうちの1機種にはそれが2発も搭載されている。そしてボックスも大きい。トランクを埋め尽くすほどの大きさとなっているモデルもある。しかしながら価格は案外リーズナブルだ。5機種のうち3機種が3万円(税抜)だ。迫力の低音をより手軽に手にしたいと思ったらぜひともチェックを。

一方、3機種ある「アンプレスタイプ」は、同社の「パワードタイプ」の「ボックスサブウーファー」と比べるとより実用性の高い仕様となっている。なお3機種での主な違いはサブウーファーユニットの口径だ。20cm、25cm、30cmの3タイプがある。で、口径が大きくなればボックスも大きくなる。なので、搭載の都合とサウンドとを天秤にかけて選択しよう。なおこれら3機種はすべて、振動板を下向きにして搭載できる「ダウンファイヤリング方式」が採用されている。下向きに設置すればその上に荷物も載せられるので、トランクの積載性への影響も少なくてすむ。

ちなみに、北米のブランドの多くもパワフルに鳴らせる「ボックスサブウーファー」を多々擁している。興味があれば調べてみよう。

今回は以上だ。次回も「サブウーファー」の導入方法についての解説を続行する。お楽しみに。

太田祥三|ライター
大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集者としてキャリアを積む。カー雑誌、インテリア雑誌、そしてカーオーディオ専門誌の編集長を歴任した後、約20年間務めた会社を退職しフリーに。カーオーディオ、カーナビ、その他カーエレクトロニクス関連を中心に幅広く執筆活動を展開中。ライフワークとして音楽活動にも取り組んでいる。

リーズナブルな本格派、「ボックスタイプ」に注目! 「サブウーファー」、導入のススメ 第4回 「ボックスサブウーファー」

《太田祥三》

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