お手並み拝見!? 大阪に初の『紅旗』販売店オープン[新聞ウォッチ]

長春工場で生産される紅旗H9
長春工場で生産される紅旗H9全 2 枚

「自動車業界は100年に一度の大変革」とも言われて久しいが、たしかに「時代は変わった」と、思い知らされるのが、中国の自動車大手が日本の本土初上陸ではないだろうか。

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中国の第一汽車集団が、日本初の販売店を大阪市のJR難波駅前にオープンしたという。きょうの朝日や日経などが報じているが、その販売店では高級乗用車ブランド「紅旗(ホンチー)」の各車種を中心に取り扱うそうで、当初、セダン『H9』のガソリン車やマイルドハイブリッド車を販売。税抜き550万~1150万円。2022年夏には多目的スポーツ車(SUV)タイプの電気自動車(EV)も投入する予定という。

朝日は1面準トップ記事として、ショールームに展示している「紅旗」モデルのカラー写真付きで大きく取り上げているが、「国産車が強い日本市場に挑む動きは、中国メーカーの勢いを象徴するものだ。テレビやスマホなど多くの分野で『メイド・イン・チャイナ』が存在感を増しており、国内メーカーは厳しい競争を迫られている」とも伝えている。

また、日経は「現在の輸入車は欧州車が中心で、中国車の知名度は低い」としながらも「急にシェア拡大を目指すのではなく『走らずゆっくり歩く』の精神で日本市場に関与する」との販売店の責任者のコメントを紹介。加えて、「22年に東京都内にも店舗を設ける予定だ」とも報じており、国内メーカーも「お手並み拝見」とばかり薄笑いを浮べて見ていてもいられなくなるかも……。

長春工場で生産される紅旗H9長春工場で生産される紅旗H9

2021年12月20日付

●リニア静岡工区、「水量への影響わずか」国の識者会議中間報告(読売・4面)

●中国車日本に攻勢、大阪に高級車販売店、競争力増すメイド・イン・チャイナ(朝日・1面)

●ドカ雪で立ち往生防ぐには、車内に排ガス「怖い」(朝日・30面)

●バスケットボール皇后杯、ENEOS史上初V9、デンソー初Vならず(東京・20面)

●鉄道・小売り設備投資下振れ、JR東11%減更新抑制(日経・5面)

《福田俊之》

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