調整にスマホアプリが役に立つ…イコライザー[サウンドチューニング]

スマホアプリにて周波数特性を測定した画面の一例。
スマホアプリにて周波数特性を測定した画面の一例。全 6 枚

車室内には、音響的な不利要因がいくつかある。「サウンドチューニング機能」を駆使すると、それらへの対処が可能となる。当連載では、その具体的な活用法を1つ1つ解説している。現在は、「イコライザー」の操作方法を紹介している。

【画像全6枚】

ところで前回までは、「イコライザー」にて「サウンドの味付けを変える」方法を説明してきたが、今回からはまた、「周波数特性の乱れを正す」方法の解説を再開する。

さて、周波数特性の乱れを正そうとするときにはまず、周波数特性がどのように乱れているのかを把握する必要がある。なのでこれまでは聴感上でそれを見つける手立てを紹介してきたが、実はもう1つ別の方法がある。それは「測定器を使う」というものだ。

なお、プロも測定器を用いてチューニングを行ったりもするのだが、プロ用の機材は高価なのでそれと同じものを導入するのは難しい。しかし、一般ユーザーでも手が届きそうなアイテムもある。もしも興味があれば、「RTA(リアル・タイム・アナライザー)」とか「測定器」といったワードで検索してみよう。そうするといくつか見つかるはずだ。

または、スマホアプリの中にも使えそうなものがさまざまある。中には無料のアプリもあるので、こちらも同様のワードで検索して探してみよう。

使い方はそれほど難しくはない。まずは「ピンクノイズ」と呼ばれているテスト信号を入手しよう。なお「ピンクノイズ」には全帯域の音が含まれているので、これをカーオーディオ装置で再生しその音を「RTA」で測定すると(ドライビングポジションを取り、顔の前にスマホを掲げて測定しよう)、どの周波数帯にピーク(音が増幅しているところ)があるのか、どの周波数帯にディップ(音が減衰しているところ)があるのかを見つけられる。ちなみに「ピンクノイズ」もネットで探すと見つかるはずだ。

そして測定結果を踏まえて、ピークになっている帯域を「イコライザー」で下げ、ディップになっている帯域を「イコライザー」で上げればOKだ。

とは言いつつも、スマホのアプリで測定する場合には特に、測定結果はあくまで参考程度に見るにとどめたい。なぜならば、アプリが優秀でもマイクの性能がイマイチだったりするからだ。ゆえに厳密な測定結果が得られ難いのだ。なので測定結果に沿って「イコライザー」調整を行った後には必ず、聴きなれた楽曲を流して不自然なサウンドになっていないか確認しよう。そして聴感上で微調整を加えて整えよう。

また、静かな場所で測定することもポイントとなる。測定中にそばをクルマが通ったりすれば正しい結果が得られない。さらには、エアコンのスイッチをオフにすることもお忘れなきように。風の音が測定結果に影響を与えかねないからだ。

今回は以上だ。次回もテスト信号を用いてのチューニング方法を紹介していく。お楽しみに。

「イコライザー」調整にはスマホアプリが役に立つ!?「サウンドチューニング」実践講座 Part2 イコライザー編 その12

《太田祥三》

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