300馬力の「R」、VW Tロック 改良新型に頂点…受注を欧州で開始

2.0リットルターボエンジンはゴルフR譲り

スポーツ性が強化された専用のエクステリア

新デザインのステアリングホイールにRボタン

フォルクスワーゲン Tロック R 改良新型
フォルクスワーゲン Tロック R 改良新型全 15 枚

フォルクスワーゲンは1月13日、改良新型『Tロック』の高性能モデル、「TロックR」(Volkswagen T-Roc R)の受注を欧州で開始した。ドイツ本国でのベース価格は、4万8445ユーロ(約632万円)と発表されている。

TロックRは、フォルクスワーゲンのコンパクトSUVのTロックの頂点に位置する高性能な「R」モデルだ。Tロックは、フォルクスワーゲンのSUVラインナップにおける第4のモデルで、『ティグアン』の下に位置するコンパクトSUVとなる。

◆2.0リットルターボエンジンはゴルフR譲り

TロックRは、フォルクスワーゲンの100%子会社、フォルクスワーゲンRが開発を担当した。改良新型には、パワフルなエンジンが搭載されている。『ゴルフR』譲りの直噴2.0リットル直列4気筒ガソリンターボ「TSI」エンジンは、最大出力300ps、最大トルク40.8kgmを発生する。40.8kgmの最大トルクは、2000rpmの低回転域から引き出される。

駆動方式は、4WDの「4MOTION」。トランスミッションは7速デュアルクラッチの「DSG」だ。T-Roc Rは0~100km/h加速4.9秒、最高速250km/h(リミッター作動)の優れたパフォーマンスを可能にする。新型ゴルフRの0~100km/h加速4.7秒、最高速250km/h(リミッター作動)に対しても、遜色ない性能といえる。

足回りには、車高を下げた専用サスペンションをはじめ、プログレッシブステアリングを標準装備し、ハンドリング性能を追求した。17インチの大容量ブレーキシステムも装備されている。

フォルクスワーゲン Tロック R 改良新型フォルクスワーゲン Tロック R 改良新型

◆スポーツ性が強化された専用のエクステリア

R専用のエクステリアを採用しており、Rスタイリングのバンパーやブラックフィンを採用したエアインテークなどが特長だ。フロントグリルはブラック仕上げで、Rのロゴを配した。

ドイツ本国では、「IQ.LIGHT」のLEDマトリックスヘッドライトを標準装備した。フロントバンパーには、垂直デザインのデイタイムランニングライトが配置される。リアバンパーの左右には、クロームメッキのツインエキゾーストテールパイプを装着した。ダークガラスやボディ同色のサイドシル、クロームカラーのドアミラーカバーも採用している。

フロントグリルは、中央に横バーを配した新デザインで、光沢シルバーのアルミラインを追加する。フロントバンパーも新デザインで、デイタイムランニングライトを左右に組み込む。リアは、テールランプやバンパーが新デザインだ。18インチの専用アルミホイールを標準装備した。19インチのアルミホイールはオプションだ。オプションの「アクラポビッチ」のチタン製エキゾーストシステムは、重量が約7kg軽く、スポーティのデザインが特長になる。

フォルクスワーゲン Tロック R 改良新型フォルクスワーゲン Tロック R 改良新型

◆新デザインのステアリングホイールにRボタン

新設計のスポーツレザーステアリングホイールは、マルチファンクションボタンと専用のRボタンが備わる。ボタンを押すと、走行モードが選択できる。このボタンを押し続けると、「レースモード」が作動する。レースモードでは、ローンチコントロールが使用できる。駆動トルクとESCプログラムを最適化し、優れたトラクション性能を発揮するという。ESCは、手動でカットオフすることも可能だ。

前席には、高さ調節可能なランバーサポートが付く。プレミアムスポーツシートの素材には、「ArtVelours」と呼ばれるマイクロファイバーが使用された。前席のシートセンターパネルや後席には、Rファブリックを使う。オプションで、シートを上質なナッパレザーで仕上げることが可能だ。レザーパッケージやツートンカラー仕上げの内装も、オプションで選択できる。

ステンレス製ペダル、ブラック仕上げのヘッドライナー、ライトスイッチのクロームトリムを装備した。トリムパネルは、標準がピアノブラック。オプションで、ラピスブルーマットの装飾トリムが、ダッシュパネル、センターコンソール、ドアパネルにあしらわれる。ドアシルプレートには、Rのロゴが入る、としている。

フォルクスワーゲン Tロック R 改良新型フォルクスワーゲン Tロック R 改良新型

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 狭い道! 制限1.9mだが何かがおかしい…東京都小金井市
  2. ポルシェ、新型『911カップ』発表…520馬力にパワーアップ
  3. かつてのマーチ、新型日産『マイクラ』英国発売に、SNSでは「英国は小型車の価値を知ってる」「日本でも売りゃいい」の声
  4. 4億円オーバーのV12エンジン搭載「完全アナログ」なハイパーカー登場!
  5. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る