ポルシェ、第6世代のインフォテインメントをアップデート…欧州発表

音声アシスタントの「Voice Pilot」の性能を引き上げ

音楽配信サービス「Spotify」が利用可能に

充電ステーションの検索性能を向上

最新の「ポルシェ・コミュニケーション・マネジメント(PCM)6.0」
最新の「ポルシェ・コミュニケーション・マネジメント(PCM)6.0」全 8 枚

ポルシェ(Porsche)は1月24日、第6世代の「ポルシェ・コミュニケーション・マネジメント(PCM)6.0」のアップデートを欧州で発表した。

◆音声アシスタントの「Voice Pilot」の性能を引き上げ

この最新のインフォテインメントシステムは、欧州向けのポルシェ『911』、『タイカン』、『カイエン』、『パナメーラ』に標準装備される。ポルシェは、最新のPCM6.0はより用途が広く、より直感的で、よりインテリジェント、と自負する。

最新のPCM6.0には、多くの新機能が採用されている。PCM6.0のユーザーインターフェイスは、新たに色付きのアイコンを導入することにより、機能が認識しやすくなった。ポルシェは、顧客からのフィードバックによって、この改良を行った。

鮮明な表示に加えて、今回のPCM6.0のアップデートは音声アシスタントの「Voice Pilot」の性能も引き上げられた。PCM6.0に組み込まれているVoice Pilotはさらに改良され、いくつかの機能に簡単にアクセスできるようになった。これらには、ニュース、車両の操作マニュアル、音楽ストリーミングが含まれている。Voice Pilotは「ハイ・ポルシェ」と呼びかけることにより、音声アシスタントが起動する。ドライバーがステアリングホイールから手を離したり、前方から視線をそらしたりすることなく、車両に適切な指示を出すことができる。

◆音楽配信サービス「Spotify」が利用可能に

ポルシェのドライバーは、最新のPCM6.0によって、音楽配信サービス「Spotify」のお気に入りの楽曲やポッドキャストにアクセスできる。「Spotify Premium」のユーザーは、「ポルシェID」を使用してアカウントを車両にリンクし、追加のメディアソースとしてSpotifyを利用できる。

ポルシェの車両はスマートフォンを使用せずに、ストリーミングサービスプロバイダーに直接アクセスする。この新しい統合により、7000万曲以上の楽曲と320万のポッドキャストが視聴できるようになる。

必要なデータはすべて、「Porsche Connect」アプリに含まれている。このアプリには、「いいね」機能、保存されているプレイリスト、現在再生中の音楽に類似した音楽を検索できる新しい「Go to Radio」オプションも表示される。ワイヤレスでグーグルの「Android Auto」に接続できるようになったのも新しい。

◆充電ステーションの検索性能を向上

タイカンなどのEVの場合、ルートをできるだけ効率的に計画することが重要になる。そのため、ポルシェは「Charging Planner」での充電セッションの計算を改良した。最適化されたアルゴリズムは、より高いエネルギー出力で、効率的に充電できる充電ステーションを優先する。これらの改善も、顧客からのフィードバックによるものだ。

さらに、Charging Plannerは、走行時間を計算する時に、充電ステーションでの充電プロセスの開始と終了に必要な時間を考慮するようになった。これらの改善を組み合わせることにより、充電体験を大幅に向上させているという。

充電ステーションのダイナミックズーム機能が導入された。システムは、現在稼働しているかどうかを含めて、最寄りの利用可能なすべての充電ステーションを表示する。地図を広域表示にした場合、急速充電ステーションのみが表示される。新しいフィルターにより、充電ポイントを出力順に並べ替えることも可能に。最新のPCM6.0のナビゲーションシステムには、改良された「ルートモニター」も採用されており、移動中に関連するイベントを個別に表示または非表示にすることができる、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ車体、『アルファード』『ヴェルファイア』をトヨタ自動車に生産移管、いなべ工場は商用車専用に
  2. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  3. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
  4. 「まさにアメリカンスポーツの最高到達点」1000馬力越えの『コルベット』にSNSも注目!コスパ最強ハイパーカー誕生か
  5. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る