“ファイル対応力”も大事!?…メインユニット[カーオーディオ システムアップ AtoZ]

ハイレゾ音源の再生に対応している市販AV一体型ナビの一例(パナソニック・ストラーダ CN-F1X10BHD)。
ハイレゾ音源の再生に対応している市販AV一体型ナビの一例(パナソニック・ストラーダ CN-F1X10BHD)。全 7 枚

純正カーオーディオシステムの音質に不満を抱くドライバー諸氏に向けて、システムアップを推奨しそのためのユニット選択術を解説している当連載。現在は、「メインユニット」選択のポイントを説明している。今回は、「AV一体型ナビ」の「ファイル対応力」について考察する。

さて、車内で音楽を聴くときに、パソコンに貯めてある楽曲データをUSBメモリーやSDカードに入れて持ち込むことが多いというのなら、「AV一体型ナビ」選びをする際には「ファイル対応力」もチェックすべきだ。

とは言いつつ、最近の「AV一体型ナビ」はおしなべてファイル対応力は幅広い。以前には対応ファイルフォーマットがかなり限られていた機種も存在したが、現在はほとんどのモデルがさまざまなファイルフォーマットに対応している。

ただし、「ハイレゾ音源」に関しては対応する機種はまだまだ限定的だ。上級グレードのモデルには対応させているメーカーが増えてきたが、スタンダートグレード以下のモデルの中には対応機種は少ない。例えばカロッツェリアで言うと、『サイバーナビ』は対応しているが、『楽ナビ』ではダウンサンプリングしての再生となる。

ちなみに、「ハイレゾ音源」をたくさん所有している愛好家の多くは、それらをポータブルDAPに入れて車内に持ち込んでいる。なぜなら、ポータブルDAPの中には高性能なモデルもさまざまあり、そういった機種を所有しているのなら車内でもそれを使わない手はない。そうすることで高音質に「ハイエレゾ音源」を楽しめる。また「DSP」をシステムに組み込んでいる場合、それにデジタル入力端子が備わっていればDAPをデジタル接続できるので、その点でも高音質化が図れる。

しかしながら、操作性では車載機の方が有利だ。曲送り等の基本操作はステアリングリモンで行える場合も多く、アートワークや曲名も車載機の大きな画面で確認できる。

なお「ハイレゾ音源」の再生が可能であっても、どのスペックのファイルまでに対応するかは機種によってさまざまだ。なので、ハイスペックな「ハイレゾ音源」を多く所有しているのなら、対応範囲の確認はマストだ。

ところで一部の機種では、CDクオリティの音源も「ハイレゾクオリティ」にアップコンバートしてくれるものもある。カーオーディオシステムを発展させていこうと考えるときは、そういった特別な音響技術の採用状況もチェックしてみよう。機種選びの参考になる。

今回は以上だ。次回も「AV一体型ナビ」のチョイスの勘どころを説明していく。乞うご期待。

“ファイル対応力”も大事!? システムアップのための、カーオーディオユニット“AtoZ”! lesson 02「メインユニット編」その7

《太田祥三》

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