550馬力SUVがF1メディカルカーに…アストンマーティン『DBX』、4月実戦デビューへ

F1マシンにヒントを得たグリーンのカラーリング

レーシングローブが計測するドライバーの生理学的データをリアルタイムで表示

0-100km/h加速4.5秒で最高速は291km/h

アストンマーティン DBX のF1メディカルカー
アストンマーティン DBX のF1メディカルカー全 13 枚

アストンマーティンは2月24日、SUVの『DBX』(Aston Martin DBX)が2022年シーズンのF1の公式メディカルカーに起用されると発表した。

写真:アストンマーティン DBX のF1メディカルカー

◆F1マシンにヒントを得たグリーンのカラーリング

F1の公式メディカルカーの開発は、アストンマーティンの英国本社のエンジニアリングチームが担当した。英国シルバーストーンにあるアストンマーティンの施設において、高速耐久性評価やアグレッシブなサーキット走行などを初めとするテストを繰り返した。あらゆる天候条件で性能を発揮できるよう、ダイナモ気候チャンバーでのテストも行われた。

アストンマーティンDBXのメディカルカーは、ライムグリーンのアクセントを配した「アストンマーティン・レーシンググリーン」をまとう。この色は、「アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラ1」チームのマシンからヒントを得たものだ。また、フロントバンパーの下部には「ライム・エッセンス」のピンストライプが添えられた。このカラーは、アストンマーティンのレースの血統を物語るものだという。

また、アストンマーティンDBXのメディカルカーには、FIAメディカルカー専用グラフィック、LEDリアナンバープレート、ルーフレールのLEDライトバーなどが追加されている。

アストンマーティン DBX のF1メディカルカーアストンマーティン DBX のF1メディカルカー

◆レーシングローブが計測するドライバーの生理学的データをリアルタイムで表示

F1の公式メディカルカーには、大型の医療バッグ、AED(自動体外式除細動器)、消火器2台、火傷対応キットなど、多くの装備を搭載する。容量632リットルのトランクスペースを備えたDBXには、充分な余裕があるという。

インテリアのトリムは、市販車から変更はない。ただし、リアシートの中央席は取り外されて、乗車定員は4名とした。それぞれの位置に6ポイントのセーフティーハーネスを備えたスポーツバケットシートが装着されている。公式メディカルカーには、FIAフォーミュラ1のメディカル・レスポンス・コーディネーターのイアン・ロバーツ氏と現地の医師、ドライバーが乗り込む。残りの1名分は、F1ドライバーを乗せてピットレーンまで移動しなければならない時のために、空けてある。

ダッシュボードには2つのスクリーンが設置されており、レースのライブ映像を表示する。もう1つのスクリーンには、最先端テクノロジーを駆使したレーシングローブが計測するドライバーの生理学的データがリアルタイムで表示され、事故発生時には、ドライバーの状態について重要な情報を手に入れることができる。「マーシャリング・システム」と後方の状況を伝えるカメラディスプレイも搭載されている。

アストンマーティン DBX のF1メディカルカーアストンマーティン DBX のF1メディカルカー

◆0-100km/h加速4.5秒で最高速は291km/h

パワートレインには、4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンが搭載される。すでに、スポーツカーのヴァンテージや『DB11』にも搭載されているこのV8エンジンは、DBX用にさらに性能が引き上げられ、最大出力550ps、最大トルク71.4kgmを引き出す。

トランスミッションは9速ATだ。アクティブ・セントラル・ディファレンシャルとエレクトリック・リアLSD(eデフ)を備えた4輪駆動システムにより、車両の前後および左右のリアアクスル間で、トルクを正確に配分することができる。動力性能は0~100km/h加速を4.5秒で駆け抜け、最高速は291km/hに到達する。高性能なDBXによって、FIA医療チームは緊急事態に迅速に対応することが可能になるという。

なお、アストンマーティンDBXの公式メディカルカーは、2022年シーズンのF1第3戦として、4月10日にオーストラリア・メルボルンで決勝レースを行うオーストラリアGPにおいて、実戦デビューを果たす予定、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 『セリカ』が復活、トヨタGRに大きな動きが!…7月のスクープ記事ベスト5
  2. トヨタ『カローラスポーツ』、日本にない2.0リットルエンジン搭載…米国2027年型
  3. フィアット『トポリーノ』に「Vilebrequin」、地中海沿岸のライフスタイルを表現
  4. トヨタ『ヤリス クロス』、「GR SPORT」を一部改良…10.5インチHDディスプレイを標準装備
  5. トヨタ『セリカ』ついに復活へ、GRスポーツ戦略は3本柱に?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 3000アンペアの急速充電に世界初成功、電動トラックの未来を切り開く…MAN
  2. 中国サプライヤーが日本市場へ本格攻勢、“長期戦略”と“チャイナスピード”両立する「DESAY SV」次の一手とは
  3. 機械式駐車場の最適化コンサル、マンション管理組合向けに新サービス開始…さくら事務所
  4. 大和ハウスベンチャーズ、自動運転幹線輸送のT2に出資…レベル4実現へ
  5. 【バッテリー リスキリング講座】車載用全固体電池の開発状況と今後の展望
ランキングをもっと見る