自動運転「レベル4」の公道実証実験ガイドライン 警察庁が策定

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警察庁は3月4日、自動運転レベル4(限定地域での完全自動運転)の公道実証を実施するためのガイドラインを発表した。

交通の安全と円滑を図る観点から留意するべき項目を示すことで、適正、安全な公道実証実験の実施につなげることを目的にガイドラインを示すもの。

実証実験では、緊急時に操作するために運転免許を保有するテストドライバーに加え、システムの状況を監視する同乗者が必要。実験車両と併走するなどして安全を確保する車両も用意し、実験車両の車体には自動走行システムの公道実証実験中であることを表示する必要がある。

テストドライバーは道路交通法を始めとする関係法令における運転者としての義務を負い、交通事故や違反が発生した場合、テストドライバーが常に運転者としての責任を負う。テストドライバーの要件として、相当の運転経験があり、運転技術が優れていることや、実験車両の自動走行システムの仕組みや特性を十分に理解している必要がある。

テストドライバーは、自動走行システムを使って走行している間、ハンドルなどの操作装置を保持する必要はないものの、常に周囲の道路交通状況や車両の状態を監視し、緊急時には直ちに必要な操作を行う必要がある。

見通しが良くて交通量が少ない場所、緊急時の操作を行うケースが低い状況では、アームレストや膝の上に手を置くなど、リラックスした態勢でも差し支えない。見通しの悪い場所、交通量が多い場所などは、操作装置を保持、または瞬時に保持できるよう手を操作装置の至近距離の位置に保つべきとしている。

公道実証実験に用いる自動走行システムは、自動走行を開始または終了する場合、警報音を発するなどして、テストドライバーに明確に示して、実験車両の操作の権限の委譲が適切に行われるようにするべきとしている。

公道実証実験中に発生した交通事故や違反の事後検証を十分に行うことができるように実験車両に車両周辺の状況や車両状態情報を記録するドライブレコーダーやイベントデータレコーダーを搭載することとする。公道実証実験中の実験車両に関するセンサーなどで収集した車両状態情報を含む各種データ、センサーの作動状況について、交通事故や違反が発生した場合の事後検証に利用することが可能な方法で、適切に記録・保存することを求めている。

《レスポンス編集部》

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