「大地の架け橋」となる北海道新幹線札幌駅…東改札口付近はLRT乗入れも考慮 デザイン案を公表

創成川に西側に建設される北海道新幹線札幌駅舎のイメージ。省エネ対応の環境に優しい駅を目指すとしている。
創成川に西側に建設される北海道新幹線札幌駅舎のイメージ。省エネ対応の環境に優しい駅を目指すとしている。全 13 枚

JR北海道は3月16日、北海道新幹線札幌駅のデザイン案を公表した。

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2030年度末の開業を予定している新幹線札幌駅は、「交通ネットワークの中心となる駅」「魅力と活力あふれる札幌の新しい顔」「創成東地区や周辺の発展につなげる駅」という3つの要素を基に、周辺の景観特性や歴史的な建造物などに配慮し、デザインコンセプトを「大地の架け橋」に決定。「雄大なランドスケープが札幌と日本を、そして札幌と世界をつなぐ『架け橋』となるような新幹線札幌駅を創り出します」としている。

構内は東側を流れる創成川に架かる2面2線で、在来線とは新設される南北乗換え跨線橋で結ばれる。スムーズな乗換えを図るため、新幹線ホーム階やコンコース階にはトータルで185m程度の動く歩道が設けられる。

改札口は創成川を挟んだ東西に設けられるが、札幌市からの要望により設けられる東改札口の周辺は、同市が検討しているLight Rail Transit(LRT)やタクシー、自家用車などの乗入れを考慮した整備がなされるという。

西改札口については、現在のエスタビルの跡に建設される再開発ビルのアトリウム空間と接続することで地下鉄やバスとのスムーズな乗換えが図られ、アトリウム空間は新幹線を見渡すことができるものとされる計画。

今回発表されたデザイン案はすでに札幌市へ提出されており、市側では今後、アンケートにより意見を募る予定。工事は4~5月に在来線信号工事、6月に西側の新幹線高架橋工事に着手し、2022年9月末には西側高架橋工事で支障する地下の大型商業施設「PASEO」が閉館。10月頃には南側の1番線を新幹線に転用する代替として北側に新設される11番線の供用が開始され、秋頃には東側の高架橋工事に着手する運びとなっている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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