ミライのFCを使ったトヨタのパワーソリューション…水素・燃料電池展2022

トヨタ自動車(水素・燃料電池展2022)
トヨタ自動車(水素・燃料電池展2022)全 8 枚

東京ビッグサイトで開催された「スマートエネルギーWeek春2022 / 水素・燃料電池展2022」で、トヨタのブースは燃料電池自動車『ミライ』のFCユニットと水素タンクを利用したエネルギーソリューションを展示していた。

ミライの技術でトラックから船舶・列車まで(水素・燃料電池展2022)ミライの技術でトラックから船舶・列車まで(水素・燃料電池展2022)

「FCモジュール」は、トヨタがFCV「ミライ」のために開発したFC(燃料電池)モジュールをベースに、バス、フォークリフト、船舶などアプリケーションに応じた形状にパッケージしたものだ。フォークリフト向けならキューブ型の小型のもの。バスならばルーフに搭載できるように薄型の直方体といった具合に3タイプが用意された。

このうち大きなタイプ2つは2021年に販売を開始したもの。出力は60kWまたは80kWの2種類がある。電圧は400V~750V。大型EVやバス・トラックなどの用途が想定される。

用途や設置場所に応じて3タイプのFCモジュールと貯蔵モジュールを用意(水素・燃料電池展2022)用途や設置場所に応じて3タイプのFCモジュールと貯蔵モジュールを用意(水素・燃料電池展2022)

FCモジュールは、水素タンクを含まないので単体では機能しない。なんらかの形で水素を供給してやる必要がある。FCモジュールの汎用性を高めるために開発中なのが、やはり「ミライ」のタンクを利用した「水素貯蔵モジュール」だ。こちらは2022年発売開始予定となっている。

外観は大型冷蔵庫のような箱で、サイズに応じて中に「ミライ」に搭載された水素タンクが4本ずつ入っている。タイプは水素搭載量で4kg、8kg、10kg、36kgの4種類を開発中だ。現行の「ミライ」には車体センター、リアシート下、リアトランクの3か所に大中小の3つのタンクが搭載されている。4kgの水素貯蔵モジュールはトランク下に収められた小さいタンクが4本収められる。10kgのモジュールは車体センター下に搭載する大きいタンク4本収められている。

奥にミライの水素タンクを利用した水素貯蔵モジュールが見える(水素・燃料電池展2022)奥にミライの水素タンクを利用した水素貯蔵モジュールが見える(水素・燃料電池展2022)

水素貯蔵モジュールが製品化されれば、FCモジュールとの組み合わせた電源としての用途が、モビリティ(乗りもの)以外にも広がっていくだろう。

《中尾真二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る