三菱 エクリプスクロス、全車4WD化で「S-AWC」標準装備…米2023年モデル

電子制御4WDをベースにコーナリング性能を高める「S-AWC」

米国仕様は1.5リットルターボのみ

トムトムのコネクテッドナビゲーション

三菱 エクリプスクロス (米国仕様)
三菱 エクリプスクロス (米国仕様)全 10 枚

三菱自動車の米国部門は4月5日、『エクリプスクロス』(Mitsubishi Eclipse Cross)の2023年モデルを発表した。現地ベース価格は、2万5795ドル(約320万円)だ。

◆電子制御4WDをベースにコーナリング性能を高める「S-AWC」

2023年モデルでは、全車が4WDとなり、「S-AWC」を標準装備した。日本仕様に用意される2WD(FF)モデルは、米国市場向けには設定されない。

S-AWCは、前後輪へ最適なトルク配分を行う電子制御4WDをベースに、前輪左右の制動力を調整して旋回性を高める「アクティブヨーコントロール(AYC)」と、制動力を制御するABS&アクティブスタビリティコントロール(ASC)を協調させる三菱独自のテクノロジーだ。

また、2023年モデルは、「LE」、「SE」、「SEL」グレードが、新デザインの18インチアルミホイールを採用した。最上位のSELグレードでは、サイドアンダートリムがボディ同色仕上げにアップグレードされる。SEグレードは、シルバーのフロントバンパーガーニッシュを追加装備している。

◆米国仕様は1.5リットルターボのみ

米国仕様車には、直噴1.5リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンのみを搭載する。日本仕様に用意される電動モデル、『エクリプスクロスPHEV』は、米国では用意されていない。

サスペンションには、乗り心地を向上させるために、大型のリアダンパーシャフトが採用された。リアサスペンションのクロスメンバーは、二重の振動絶縁構造としている。サスペンションの最適化により、日常でのより正確で安定したハンドリング、滑りやすい路面での操縦性を追求している。

安全面では、全車に歩行者検知と車線逸脱警報(LDW)を備えた先進運転支援システム(ADAS)を標準装備した。自動ハイビーム(AHB)アシストヘッドランプ、雨滴感知ワイパーがLE、SE、SELグレードに採用された。SEグレード以上には、レーンチェンジアシスト(LCA)を備えたブラインドスポット警告(BSW)やリアクロストラフィックアラート(RCTA)が、標準装備されている。

◆トムトムのコネクテッドナビゲーション

「スマートフォン連携ナビゲーション」は、内蔵地図によるルート案内などの機能に加えて、AndroidスマートフォンやiPhoneをUSBポートにつなぐだけで、グーグルの「Android Auto」やApple の「CarPlay」が利用できる。ディスプレイ画面を8インチに拡大し、見やすさや操作性を追求している。

トムトムの地図やリアルタイム交通サービスを含めた「コネクテッドナビゲーション」を採用した。トムトムのコネクテッドナビゲーションは、車載ナビゲーションシステムとして、自動車業界初の機能を備えている。トムトムは「what3words」と協力して、オフラインの場合でも、革新的なアドレス指定テクノロジーをドライバーに提供する。

what3wordsは、位置情報を伝える非常にシンプルな方法だ。世界を3m四方の正方形に区切り、それぞれに固有の3ワードアドレスを割り当てる。what3wordsアドレスを入力したりナビゲートしたりする時、アプリやデータ、スマートフォン接続は必要ない。what3wordsはトムトムのナビゲーションを補い、ユーザーが目的地を見つけてすばやく簡単に移動できるようにした。Apple「CarPlay」とグーグル「Android Auto」が、LE以上のグレードに標準装備されている。

《森脇稔》

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