【アストンマーティン DBX707】スタンスを見せながら空力も追求…デザイナー

アストンマーティン DBX707(プロトタイプ)
アストンマーティン DBX707(プロトタイプ)全 31 枚

アストンマーティンジャパンは、同社曰くSUVタイプとしては最強というアストンマーティンDBX707』を日本初公開。そのデザインの特徴についてデザイナーがコメントを発表した。

【画像全31枚】

◆アストンらしさとDBX707らしさの共存

語ってくれたのは、アストンマーティンチーフ・クリエイティブ・オフィサーのマレク・ライヒマン氏で、日本発表に際し本国からVTRにてのプレゼンテーションだった。

ライヒマン氏はまずグリルから説明する。「このアストンマーティン最大級のグリルは、アストンマーティン特有の水平方向に流れるベーン(バー)があり、今回はツインベーン(ダブルベーン)仕様となっている。開口部を大型化することで、より多くのエアを吸入し、ボンネット下に搭載されるV型エンジンに必要な冷却性能を確保している」という。さらに、このグリルベーンと開口部によってフロント部分は、より幅広く感じさせている。

アストンマーティン DBX707(プロトタイプ)アストンマーティン DBX707(プロトタイプ)

フロント部分のコーナーにはグリルの延長線上に配置されたDRLがあり、また、更なるダウンフォースを与えるため、カーボン製フロントスプリッターを採用。これにより、クルマのフロント部分が路面に押し付けられるような印象を与えている」と述べる。そしてそのフロントボンネットには「純メタル製のエンブレムが光る」と語る。

アストンマーティン DBX707(プロトタイプ)アストンマーティン DBX707(プロトタイプ)

サイドのデザインに関してライヒマン氏は、「フロントフェンダーの力強さとフィーチャーラインは、DBXから継承されたものとすぐにわかるだろう」といい、カーボン製のサイドストレーキやカーボン製ミラーキャップ、サイド及びルーフバー上のダーククロームの装飾パーツなどがそのポイントだ。そして下回りでは、カーボン製のシルをはじめとしたエアロデバイスがあり、「これらが、エアをリアホイール周辺に押し付ける役目を果たすと同時に、DBX707の地を這うような風貌にも貢献している」と説明。

アストンマーティン DBX707(プロトタイプ)アストンマーティン DBX707(プロトタイプ)

DBX707のリア部においては、新たに23インチホイールが採用されており、「アーチ内における配置や、ホイールとタイヤ、そしてボディの関係性によってリアフェンダーの力強さが強調されている」とコメントする。

そしてCピラー付け根あたりに流れるハイトラインは上向きに流れており、「クルマの上下方向の動きを強調し、堂々としたスタンスを与えている」とライヒマン氏。

アストンマーティン DBX707(プロトタイプ)アストンマーティン DBX707(プロトタイプ)

リア周りでは、リアバンパーへ伸びるエクステンション(リアサイド側のアウトレット)があり、「これが視線を外側に誘導することで、クルマの印象が非常に幅広なものになる」。またクアッドエキゾーストやカーボンファンバーのエレメントに加え、セカンダリーウィングレットがデフューザー下に装着。「これらはすべて超高性能を誇るDBX707の性能を実現するためのものだ」。さらに、「車高とパフォーマンスに配慮し、リアスポイラーが追加され、ダックテールとともにエアのコントロール性及び車両後方の安定性に貢献している」と機能に基づいていることを明言した。

そしてリアコンビランプは、「典型的なアストンマーティンの灯体デザインを採用し、フロントグリルとともに、アストンマーティン独特の曲線をモチーフにしたデザインになっている」とアストンマーティンらしさも表現しているとライヒマン氏。

エンブレムは英国のジュエリー・クォーターで作成されたエナメル塗装のリアエンブレムと、純メタル製のASTON MARTINのアルファベットがDBX707のリアに配されている。

アストンマーティン DBX707(プロトタイプ)アストンマーティン DBX707(プロトタイプ)

◆特別仕様のインテリア

インテリアは、「Q by アストンマーティンによる究極を極めた内装で、いかなるお客様にも相応しいようカスタムメイドされている」とライヒマン氏。シートには10mmと非常に太い糸を使用し、スコットランドのBridge of Weir社の天然皮革を採用した専用のもので、「非常にスポーティな仕上がりで、コントラストカラーのアクセント部、センターストライプが組み合わされている」と話す。ヒーテッド・ベンチレーテッドシートの新たな加飾仕様として、パーフォレーションやキルティングのパターンを刷新。センター部に施すことで、よりスポーティに仕上げられた。更にアクセントとなるカーボンファイバーの加飾パーツは、ブラッククロームを選択されているなど、「まさにお客様がアストンマーティンに期待することのすべてを、それぞれにお客様に合わせて仕上げていく」とコメントした。

アストンマーティン DBX707(プロトタイプ)アストンマーティン DBX707(プロトタイプ)

DBX707のインテリアでの大きな特徴はセンターコンソール、「最も大きな変化を感じる箇所だ」とライヒマン氏。「コンソールの中心に配置されたロータリースイッチ(展示車はコンセプトモデルで非採用)で、スポーツ、スポーツプラス、マニュアルなど、レシオの切り替えが出来る」という。また、「カーボンファイバー製の美しいセンターコンソールの左側にはドライバーコントロール、反対側にはその他の拡張制御の機能が集約されている」と説明し、これがデザイン面での、「世界最強活最高級なSUV、DBX707の全容だ」と語った。

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《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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