【日産 ノートオーラ 新型試乗】エレガントなクルマに、ブルージーンズで乗ってはいけない…岩貞るみこ

日産 ノートオーラ
日産 ノートオーラ全 8 枚

『ノート』をいじって、エレガントなクルマになるのか

今回のワンポイント確認は、「あのカジュアル感満々の『ノート』をいじって、エレガントなクルマになるのか」である。

【画像全8枚】

『ノートオーラ』の顔立ちは、ノートにシルバー感が足されている以外は、ほぼ同じ。後ろ姿は、ノートには後ろのバンパーが黒くしてあるのに対し、ノートオーラはボディと同じ色である。ただ、後ろ姿の印象は、これだけでぐっと変わる。ノートは、「バンパーをぶつけること前提」のようなアクティブさがあるのに対し、ノートオーラは、そんな荒々しい運転はやめてね的なメッセージが伝わってくるのだ。

ほぼ同じなデザインと言いつつ、幅はノートオーラの方が4cmほど広い1735mm。これも、大人のゆとり感を生み出しているといえる。1700mmを超えたことで、3ナンバーになるのだが、とはいえ、多くのクルマが、やれ、車内を広くとか、それ、側面衝突に有利なようにと言って1800mm以上というデブ化が進む中、1735mmはコンパクトに感じられてとても使いやすい。街中で使う人にとっては、まさにいい塩梅のサイズだと言える。

ノートよりだんぜん、スムーズな乗り心地が似合う

日産 ノートオーラ日産 ノートオーラ

インテリアは、造形こそノートと同じものの、色合いを変えるだけで、これほど雰囲気が変わるのかと改めて思わざるを得ない。特に、北欧風を装った白木風素材を採用したものは、落ち着く空間になっている。白いレザーシートも車内が広く感じて心地いい。ただ、淡い色のレザーはジーンズを履くと色がついてしまうのがむずかしいところだ。そうか、エレガントなクルマはブルージーンズなど履いて乗ってはいけないのか。

エンジンで発電してモーターで走るため、加速はとても滑らか。この乗り心地はノートよりもノートオーラのほうが似合っていると思う。滑らかで上品で、しなやかな走行。ドライブ・セレクタで走行パターンを選べば、スポーツ、ノーマル、エコノミーと切り替わり、スポーツとエコノミーは、アクセルペダルから足を離したときの、減速もぐっとくる。何度も書くけれど、下り坂での速度調整がしやすく、アクセルとブレーキペダルを何度も踏みかえなくていいのは、とても楽なのである。

日産 ノートオーラ日産 ノートオーラ

結論。ノートオーラは、ノートよりもだんぜんエレガントで、スムーズな乗り心地がとても似合うクルマに仕上がっていた。名前も顔立ちも似ているけれど、私には別のクルマのように感じるほど、キャラ変に成功していると思う。ブルージーンズなど履かない、街のなかを自在に動くエレガントな女性にぜひ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。最新刊は「世界でいちばん優しいロボット」(講談社)。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

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