【夏休み】唯一の国鉄マンモス電機を特別展示…「ニーナ」ことEF66 27 8月20-28日

定期運用を持っていた頃のEF66 27。
定期運用を持っていた頃のEF66 27。全 6 枚

JR貨物と京都鉄道博物館は7月13日、EF66形電気機関車0番台で唯一の存在となっている27号機(EF66 27)を、8月20~28日に京都鉄道博物館本館1階「車両のしくみ/車両工場」エリアで特別展示すると発表した。

[写真:同時に展示されるEF65 2085]

EF66形は国鉄時代の1966年、東海道・山陽本線の特急貨物列車牽引用にEF90形として誕生。最高速度100km/hで1000t牽引に対応し、出力は当時の狭軌鉄道としては世界最大の3900kWを誇ったことから「マンモス電機」とも呼ばれた。

量産車が登場した1968年からは試作機のEF90形を含めEF66形を名乗るようになり、国鉄時代は1975年までに56両が登場。EF66 27は1973年8月に川崎重工業(現・川崎車両)・富士電機で製造された。

EF66形は元来、貨物用ではあったが、国鉄の貨物列車運用が減少し、東京~九州間の寝台特急が増結され重量増となったことを受けて、1985年3月からは旅客列車の牽引も務めた。

JR貨物移行後の1988年にモデルチェンジ車の100番台が登場して以降は、国鉄から承継した0番台も更新工事で次々と塗色変更されるなかで、27号機は細部を除き国鉄時代の塗色を保っており、2018年に30号機が運用離脱してからは、0番台唯一の存在として「ニーナ」という愛称をいただき注目されていたが、2022年3月のダイヤ改正で定期運用を離脱。その後も武蔵野線で貨物列車を牽引する姿が見られた。

なお、今回の特別展示ではJR貨物に在籍するEF65形としては最後に全般検査を受けた2085号機、コキ104形、コキ107形コンテナ貨車各1両も共に展示されることになっている。

同時に展示されるEF65 2085。同時に展示されるEF65 2085。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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