走りと音を全力で楽しむ仕様に仕上げたスバル インプレッサ 前編[インストール・レビュー]

走りと音を全力で楽しむ仕様に仕上げたスバル インプレッサ 前編[インストール・レビュー]
走りと音を全力で楽しむ仕様に仕上げたスバル インプレッサ 前編[インストール・レビュー]全 11 枚

高音質に加え省スペース取り付けを狙った佐藤さんのインプレッサ。分離感を重視した音作りに加えてフロア下へのパワーアンプを埋め込み設置など、千葉県のサウンドクオリティーの手によりサウンド面/インストール面で注目ポイントの多いクルマに仕上がった。

◆後席フロア下にパワーアンプを埋め込み設置
スペース効率を高めた取り付けが印象的

インプレッサに高音質でありつつスペース効率を優先したインストールを施した佐藤さん。サウンドの実験室でもある。インプレッサに高音質でありつつスペース効率を優先したインストールを施した佐藤さん。サウンドの実験室でもある。
リアシートの足もとフロアに埋め込まれたビーウィズのP-100トリコロール。左右のフロアに3台ずつのモノラルアンプを設置する。リアシートの足もとフロアに埋め込まれたビーウィズのP-100トリコロール。左右のフロアに3台ずつのモノラルアンプを設置する。リアシートの足もとスペースは普段はこの通りカバーされ通常通りに後席が利用できる環境としている。リアシートの足もとスペースは普段はこの通りカバーされ通常通りに後席が利用できる環境としている。

数々のオーディオシステム&インストールを経験してきたベテランユーザーの佐藤さん。現在乗っているインプレッサで目指したのは徹底したリアルサウンドだった。ハイエンドなDAPやスピーカー群のチョイスで狙ったサウンドに少しずつ近づいていったのはベテランならではのアプローチと言えるだろう。

取り付け面ではデッドスペースを活用して省スペースにインストールするスタイルを徹底した。その象徴的な取り付けか所が後席足元のフロア下スペース。ここインストールされているのがビーウィズのP-100トリコロール×3台だ(両側で合計6台)。フランス国旗をイメージしたトリコロールカラーの特別なP-100はカバーを開けて見せると存在感満点。しかし普段はカバーを設置しているためフロア下にパワーアンプが並んでいるとは思えないスマートな仕上がり。巧みにスペースを活用したインストール手法だ。

そんなP-100トリコロールをオーナーが選んだ理由はなによりもサウンド面の魅力だった。まずはモノラルアンプによる分離感を重視。左右独立でステレオイメージをより明確にするのも狙いとなった。全スピーカーを個別にモノラルアンプでドライブするシステムはこうして構築された。しかもここまでのヘビーなシステム(モノラルパワーアンプ×6台)になるものの、オーナーは「音に対するコスパが非常に高い」と感じている。

◆ラゲッジにフラットインストールされる
サブウーファーはエンクロージャーも強固

サブウーファーにはフォーカルのユートピアMをチョイス。ラゲッジにフラットに組むシンプルなインストールスタイルだ。サブウーファーにはフォーカルのユートピアMをチョイス。ラゲッジにフラットに組むシンプルなインストールスタイルだ。フォーカルのマークをバッフル面にエンボス加工しているのがアクセント。大人のデザイン処理が見どころ。フォーカルのマークをバッフル面にエンボス加工しているのがアクセント。大人のデザイン処理が見どころ。ラゲッジのサブウーファーもカバーすればこの通り完全フラットにアレンジ可能。荷物の積載なども躊躇せずOKだ。ラゲッジのサブウーファーもカバーすればこの通り完全フラットにアレンジ可能。荷物の積載なども躊躇せずOKだ。ラゲッジのフロア下を見るとエンクロージャーが見える。板材を何層にも積層して作ったエンクロージャー構造が見える。ラゲッジのフロア下を見るとエンクロージャーが見える。板材を何層にも積層して作ったエンクロージャー構造が見える。

サブウーファーはフォーカルのユートピアMをチョイス。これは後編で紹介するフロントスピーカーとモデルを統一するため。取り付け面はラゲッジフロアにシンプルにフラットインストールしている。これもスペース効率を考慮したオーナーの狙い通り。

カバーしてしまうと完全にフラットなラゲッジスペースとなり荷物の積載も可能。普段使いにまったく支障の無いレベルにラゲッジを活用できるのもオーナーお気に入りのポイントだ。

しかしカバーを開けた際のデザイン性にはしっかりこだわる。バッフル面はレザーで処理されるが、よく見るとここにフォーカルのロゴマークをエンボス処理してある。ことさらアピールするわけでもなく、同色の処理で変化を付けているのも大人の仕上がり。

更にサウンド面でのこだわりはフロア下に隠れているエンクロージャーの作り込み。低音再生時に不要な共振を引き起こさないために強固なエンクロジャーを設計している。構造は写真でも紹介しているとおり板材をくり抜いて積層するスタイル。複数枚の板材を積み重ね&貼り合わせることで高い強度と精度を引き出している。

シート下に多くのユニットをインストール
スペース効率を高めてヘビーシステムを設置

助手席シート下にはDSP、レギュレーター、仮想アースなどが整然と並べてインストールされている。助手席シート下にはDSP、レギュレーター、仮想アースなどが整然と並べてインストールされている。プロセッサーにはヘリックスのDSP URTLAをチョイス。複数の入力を切り替えるセレクターの役目も果たしている。プロセッサーにはヘリックスのDSP URTLAをチョイス。複数の入力を切り替えるセレクターの役目も果たしている。KOJOの仮想アースも数多く導入されている。有無により音の違いなどを試すなど、オーナーの楽しみのひとつになっている。KOJOの仮想アースも数多く導入されている。有無により音の違いなどを試すなど、オーナーの楽しみのひとつになっている。

省スペースでの取り付けはプロセッサーやレギュレーターなど、すべてのユニットに及んでいる。運転席&助手席下のスペースををフル活用して、ヘリックスのプロセッサーであるDSP URTRAをインストール。さらにはビーウィズのレギュレーターであるV-50もデッドスペースにスマートに収めている。KOJOの仮想アースやオーディオテクニカのDACなど、複数のユニットを整然とシート下にインストールしている。これだけヘビーなシステムでありながら、ほとんどのユニットをデッドスペースに隠す作り込みにしたのも省スペース化を徹底したこのクルマならではだろう。

複数のRCAケーブルを切り替えたり(RCAセレクターはオリジナルで製作)、仮想アースの有無を試したり、音源を切り替えるなどして、音の違いを楽しんでいるという佐藤さん。ベースとなる高音質なシステムができ上がっているからこそ、わずかな音のニュアンスの違いを切り替えてサウンドのバリエーションを楽しむ環境を作り上げることができたのだろう。

次回の後編ではあえて選んだ8インチミッドバスの鳴らし方など、フロントステージの作り込みとコンセプトについて紹介していくので期待して欲しい。

土田康弘|ライター

デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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