ジープ グランドワゴニア、新ツインターボ「ハリケーン」搭載…2023年型は年内米国発売へ

最大出力は510hpで最大トルクは69.1kgm

V8エンジンに匹敵する性能

高出力と低燃費を両立させるテクノロジー

合計で最大75インチのデジタルディスプレイ

ジープ・グランドワゴニア の2023年モデル
ジープ・グランドワゴニア の2023年モデル全 10 枚

ジープは9月15日、『グランドワゴニア』(Jeep Grand Wagoneer)の2023年モデルを米国で発表した。2022年内に米国市場で発売される予定だ。

◆最大出力は510hpで最大トルクは69.1kgm

ジープ・グランドワゴニア の2023年モデルジープ・グランドワゴニア の2023年モデル

2023年モデルには、新開発の3.0リットル直列6気筒ガソリンツインターボエンジン「ハリケーン」を、上位グレードに搭載する。ハリケーンは、排出ガスを削減し、燃費を向上させながら、よりパワフルなエンジンとなっているのが特徴だ。スムーズに回る直列6気筒エンジンに、最新のツインターボテクノロジーを組み合わせている。

ハリケーンには、2つの仕様が用意されており、グランドワゴニアには、高出力バージョンを搭載する。ピークブースト圧が26psiに引き上げられており、最大出力510hp、最大トルク69.1kgmを獲得する。

一方、2023年モデルのベースグレードには従来通り、6.4リットルV型8気筒ガソリン自然吸気エンジン(最大出力471hp、最大トルク62.9kgm)を搭載している。

◆V8エンジンに匹敵する性能

ハリケーンエンジンは、2350rpmからレッドゾーンまで、ピークトルクの90%以上を引き出し続ける特性とした。ワイドかつフラットなトルクバンドが力強い走りを可能にしているという。また、ハリケーンの直列6気筒は、ボア、ストローク、シリンダー間隔などの設計を、2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンと共有する。

ハリケーンは、大排気量エンジンよりも優れた燃費と排出ガスの削減を実現すると同時に、競合他社のエンジンよりも多くのパワーとトルクを生み出す。牽引時にも大幅な燃費の向上を実現しながら、優れたパフォーマンスも維持する、と自負する。

さらに、ハリケーンは、大排気量エンジンよりも最大15%燃費を改善した。ジープによると、V型8気筒ガソリンエンジンに匹敵する性能を実現しているという。

◆高出力と低燃費を両立させるテクノロジー

ハリケーンエンジンの基盤は、構造用アルミ製オイルパンを備えたアルミ製エンジンブロックだ。クロスボルト鋼のメインベアリングキャップには、鍛鋼クランクシャフトと鍛鋼コネクティングロッドが組み込まれる。低慣性かつ大容量の2個のターボチャージャーが、スロットル入力に迅速に応答するために、それぞれが直6エンジンのうちの3気筒を受け持つ。また、シリンダーボアのプラズマトランスファーワイヤーアーク(PTWA)コーティングにより、薄型で低摩擦を実現している。

専用のチェーン駆動シャフトによって作動する2個のポンプを採用する。これにより、350バールの高圧での直接燃料噴射を可能にした。エンジンはDOHCで、広範囲で完全に独立した可変バルブタイミング機構を備える。エンジンの再始動を迅速に行うために、強固なスターターモーターを備えた省燃費のエンジンストップスタート(ESS)機能が付く。

専用の冷却回路を備えたチャージクーラーは、デュアルインレット。シリンダーヘッドとデュアル水冷式エキゾーストマニホールドを一体設計した。連続可変容量式のオイルポンプは、ポンプ出力をエンジンの状態に合わせて調整し、摩擦損失を減らし、燃料の節約に貢献する。ハイフローボールバルブサーモスタットは、冷却システムの制限を最小限に抑え、機械的損失を低減させている。

◆合計で最大75インチのデジタルディスプレイ

ジープ・グランドワゴニア の2023年モデルジープ・グランドワゴニア の2023年モデル

合計で最大75インチのデジタルディスプレイが選択できる。インストルメントパネル中央の45インチディスプレイは、12.3インチのインストルメントクラスター、12インチのタッチスクリーンがメインディスプレイとして機能する。その下に、10.25インチのコンフォートディスプレイタッチスクリーンが設けられた。オプションのリアシートエンターテインメントシステムでは、すべてのディスプレイが、車両の始動時に同じアニメーションを表示する。

2列目の乗員は、2つのキャプテンシートの間にあるセンターコンソールの10.25インチのコンフォートディスプレイスクリーンを使用して、合計30インチの画面スペースを自由に利用できる。 2列目シートの乗員は、独立したストリーミング機能を備えたエンターテインメントシステム用の10.1インチタッチスクリーンにもアクセスできる、としている。


LS-COLLECTIBLES 1/18 ジープ・グランド ワゴニア hunterblack 1979 限定250台
¥131,500
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  3. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  4. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  5. 新型『CLA』を生産するメルセデスベンツ「最新デジタル工場」の現場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る