「EVトライク」で都市や観光地の移動を変える…両備テクノモビリティーが開発、商品化

ソレックスEVリバーストライクRT-01 ※イメージ撮影のためフロントスクリーン(標準装備)を外してある。走行時にはヘルメット着用を推奨。
ソレックスEVリバーストライクRT-01 ※イメージ撮影のためフロントスクリーン(標準装備)を外してある。走行時にはヘルメット着用を推奨。全 7 枚

両備ホールディングス(本社:岡山市)の社内カンパニーである両備テクノモビリティーカンパニーは、EVリバーストライクのソレックス『RT-1』を自社開発し、9月30日に発売した。街のチョイ乗りや観光地の地域内移動などに使える1~2人乗りの小型三輪車だ。

「ソレックス」は両備テクノモビリティーカンパニー内の車両製造事業名だ。両備テクノモビリティーカンパニーによると、国産でのEVリバーストライク商品化は初めてだという(他社に開発実績はあり)。

両備テクノモビリティーカンパニーはEVトライクの発表を皮切りに、今後「R-me(アール・ミー)シリーズ」として、小型EVを順次発表する予定だという。市街地での短距離移動を中心としたシティモビリティ変革を目指す。また観光地においては、通常のレンタカーよりも手軽で環境にやさしく、レンタサイクルよりも行動エリアが広い移動手段としての需要も見込まれるという。

RT-1は普通自動車免許で運転可能な車両で、安全のためヘルメット着用が推奨される。車検は不要だ。

原動機はインナーローターモーターで、定格出力は1000W(1kW)。最高速度は60km/h、30km/h定速走行航続は120kmとなっている。バック走行もできる。バッテリーはリチウムイオンで、充電時間は約12時間、家庭用コンセントで充電できる。

車両サイズはW:1070mm×D:2140mm×H:1150 mm、タイヤサイズは前:10インチ、後:10インチ。両備テクノモビリティーカンパニーによると従来のトライク(前1輪、後2輪)、リバーストライク(前2輪、後1輪)は重心が高く、RT-1のような低重心タイプは希少だそうだ。

消費税込み販売価格は1人乗りが176万円、2人乗りが179万0800円。

両備テクノモビリティーでは脱炭素化に向けて2021年9月にコンバートEV『ロンドンタクシー』を発表、EVコンバート事業に参入した。そこで培った技術を応用し、新たにミニEVを自社開発したという。今後はR-meシリーズとしてシリーズ化、ミニEV車メーカーとしても事業を展開していく計画だ。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  3. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  4. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  5. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る