アルピーヌ A110 にEVプロト、航続420km…パリモーターショー2022

A110後継EVの開発における象徴的な存在

内燃エンジン搭載のA110に対して遜色ない動力性能

ボディ剛性に影響を与えないオープンルーフを開発

アルピーヌ A110 E-TERNITE(パリモーターショー2022)
アルピーヌ A110 E-TERNITE(パリモーターショー2022)全 10 枚

アルピーヌ(Alpine)は10月17日、フランスで開幕したパリモーターショー2022に、2ドア2シータークーペ『A110』をベースにしたEVプロトタイプ『A110 E-TERNITE』を出展した。

写真:アルピーヌ A110 E-TERNITE

◆A110後継EVの開発における象徴的な存在

A110 E-TERNITEは、パワートレインを電動化する次期アルピーヌA110の開発における象徴的な存在になる。すでにアルピーヌは、英国のロータスカーズとの間で、次世代EVスポーツカーの共同開発を含めた多くの分野における提携に向けて、覚書に署名した。アルピーヌとロータスカーズは、フランスと英国のそれぞれの部門が持つリソース、専門知識、施設を活用して、EVスポーツカーの共同エンジニアリング、設計、開発が実現可能かどうか、調査を行う。

さらに、アルピーヌとロータスカーズは、エンジニアリングのノウハウを組み合わせた新たなサービスを共同開発することに関しても、検討していく。F1から耐久レースまでをカバーするアルピーヌのモータースポーツプラットフォームを活用するためのコラボレーションも検討している。アルピーヌは、ロータスカーズとともに、カスタマイズされたソリューションのエンジニアリングや、次世代のEVスポーツカーの開発などを進める。アルピーヌはF1をビジネスの中心に置き、自社のノウハウにロータスカーズの技術を活用して、最先端のパフォーマンスやテクノロジー、電動化を車両に投入していく。

アルピーヌとロータスカーズの協業において、市販車の最初の成果となりそうなのが、A110の後継モデルだ。アルピーヌA110の後継モデルに関しては、ロータスカーズと共同開発を行い、100%EVになるという。

◆内燃エンジン搭載のA110に対して遜色ない動力性能

アルピーヌ A110 E-TERNITEアルピーヌ A110 E-TERNITE

A110 E-TERNITEのモーターは、最大出力242hp、最大トルク30.6kgmを発生する。0~100km/h加速4.5秒、最高速250km/hの性能を可能にした。内燃エンジン搭載のA110の0~100km/h加速4.2~4.4秒、最高速260~280km/hと比較しても、遜色ない動力性能といえる。

バッテリーは、『メガーヌE-TECHエレクトリック』用をベースにしており、蓄電容量は60kWh。A110への搭載にあたっては、スポーツカーの運動性能に影響を与える前後重量配分にこだわったという。12個のバッテリーモジュールを車載化するために、専用のバッテリーケースを設計した。12個のバッテリーモジュールのうち、4個をフロントに、8個をリアに搭載。前後重量配分は、42対58とした。これは、内燃エンジン搭載のA110の前後重量配分43対57とほぼ同等だ。

車両重量は1378kgと、内燃エンジン搭載車から258kgの増加に抑えた。1回の充電で、最大420km(WLTPサイクル)の航続を可能にする。

◆ボディ剛性に影響を与えないオープンルーフを開発

アルピーヌ A110 E-TERNITEアルピーヌ A110 E-TERNITE

トランスミッションは、内燃エンジン搭載のA110と同様、電子制御式のダブルクラッチ(DCT)とした。ただし、EVパワートレイン向けに専用設計されている。具体的には、コンパクトさや軽量さを維持したうえで、トルクの低下を回避できるシステムを開発したという。

また、A110 E-TERNITEでは、ボディ剛性を低下させることなく、新開発のオープンルーフを組み込んだ。2つのルーフシェルにリサイクルされたカーボンを注入することで、ボディ剛性に影響を与えることなく、シンプルで軽量なオープンルーフを実現したという。

室内には、パーソナルタブレットを使用したマルチメディアシステムを採用した。Appleやグーグル「Android」をベースにした直感的で自然なコネクト体験を追求した。サラウンドサウンドを可能にする8スピーカーオーディオシステムも搭載している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ルーミー』フルモデルチェンジは延期!?「大幅改良」の可能性が高まる理由とは
  2. スバル『BRZ』MT車に新シフトレバー構造、「アイサイト」に広角単眼カメラも採用…337万7000円から
  3. レクサス『RX』大幅改良へ、新デザイン判明!…フロント刷新&内装進化
  4. ホンダ『N-WGN』次期型はどう進化する? “ヒンジドア軽ワゴン”の魅力を磨く
  5. 【スズキ ジムニーノマド 新型試乗】早くも「2型」に進化! 欲しいという気にさせるクルマだ…中村孝仁
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. AIDVの開発にもAIを活用、日産がプラットフォームをデモ…AWS Summit Japan 2026
  2. 東京海上日動パートナーズ、全国8エリアの代理店を一社化…7月に新会社「TNP」発足
  3. 【バッテリー リスキリング講座】車載用全固体電池の開発状況と今後の展望
  4. ヨコオ、電波暗室を中国・東莞に新設…アンテナ評価を現地完結へ
  5. タイヤは「黒いゴム」じゃない! ブリヂストンが明かした性能を決める原材料の秘密
ランキングをもっと見る