アバルトの本能の色「オレンジ」、『595』と『695』に設定…欧州2023年型

新色の「オレンジレーシング」

「ツーリズモ」と「コンペティツィオーネ」の2グレードに

1.4リットル直列4気筒ターボエンジン搭載

アバルト 595 の2023年モデル
アバルト 595 の2023年モデル全 10 枚

アバルト(Abarth)は11月3日、小型高性能ハッチバックの『595』と『695』の2023年モデルを欧州で発表した。それぞれに、ハッチバックとオープンの「C」を用意している。

◆新色の「オレンジレーシング」

アバルト 595 の2023年モデルアバルト 595 の2023年モデル

2023年モデルには、新色の「オレンジレーシング」が設定された。この色は、ブランドのアイコンカラーのイエローとレッドの組み合わせから生まれたもの。アバルトの本能の色を表現しているという。

また、このオレンジレーシングは、フィアット『131 レーシング・ボルメトリーコ・アバルト』のオレンジのカラーリングと、歴史的なつながりを思い起こさせる狙いもあるという。

また、2023年モデルでは、グレード構成をシンプル化した。欧州の顧客はまず、「ツーリズモ」、「コンペティツィオーネ」の2グレードから選択。次にボディカラーを選択し、オプションパックを選ぶ。3ステップでアバルトの仕様が決められるようにした。

◆「ツーリズモ」と「コンペティツィオーネ」の2グレードに

ツーリズモは、ブラックレザーシート、17インチ 「Turismo」アルミホイール、Turismoエンブレムが特徴だ。イタリアのグラントゥーリズモらしいスタイルと快適さを追求しており、目立ちたい顧客や、大胆に生きたい顧客を対象にしている。

一方、コンペティツィオーネは、サベルトのカーボンファイバー製シート、17インチ「Competizione」アルミホイール、Competizioneエンブレムを装備した。パフォーマンスとスポーティな走りを好み、サーキットと同じように公道でのドライビング体験を楽しみたい顧客をターゲットにしている。

2種類のオプションパックとして、「Tech」と「Comfort」が用意された。Techは、7インチのナビゲーションシステムとオートエアコンがセットされる。Comfortには、Beats製オーディオシステムとキセノンヘッドライトが付く。

◆1.4リットル直列4気筒ターボエンジン搭載

アバルト595の2023年モデルのパワートレインは、イタリアとドイツのフォーミュラ4のレーシングカーにアバルトが供給している1.4リットル直列4気筒ガソリンターボ「Tジェット」エンジンをベースにする。この1.4リットル直列4気筒ガソリンターボのTジェットエンジンには、9対1の圧縮比のスーパーチャージャー付きギャレットターボコンプレッサーが装備された。同じ圧力で、燃焼室内の温度を最適化し、最大出力165hpを獲得する。2250rpmの低回転域において、23.4kgmの最大トルクを引き出す。なお、フォーミュラ4のマシンでは、最大出力を160hpとした。

アバルト695の2023年モデルのパワートレインは、同じ1.4リットル直列4気筒ガソリンターボTジェットエンジンの高出力バージョンだ。最大出力は180hp、最大トルクは25.5kgmを獲得している。

アバルト695の車名は、1949年に創業し高性能車メーカーとして発展を遂げたアバルトが、モータースポーツの世界でさらなる高みを目指して、1964年に送り出した『695 SS』に由来する。当時、ツーリングカー選手権は排気量によりクラス分けされ、排気量600cc以下のクラスを制したアバルトは、次なるステップとして700cc以下で競われるカテゴリーへの挑戦を決めた。そのベース車両として選ばれたのが、フィアット『アバルト695』。そのさらなる高性能版として、695 SSが誕生している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  2. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  3. スバルマークの方が似合う? 新型ダイハツ『ムーヴ』のスバル版にSNSも注目!
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る