JR北海道とJR四国が一転して単体赤字に…経営安定基金の運用益が大幅に減少 2022年度第2四半期収支

宗谷本線を走る観光列車『花たび そうや』。JR北海道の2022年度第2四半期では鉄道運輸収入の増加に寄与した。
宗谷本線を走る観光列車『花たび そうや』。JR北海道の2022年度第2四半期では鉄道運輸収入の増加に寄与した。全 6 枚

JR北海道とJR四国は11月14日、2022年度第2四半期(4~9月)の収支を公表した。

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JR北海道では、北海道からの支援による「HOKKAIDO LOVE 6日間周遊パス」の発売や観光列車の運行などで鉄道事業収入が増えたものの、原油価格高騰のあおりを受けた動力費の増加や、国による経営安定基金の下支えで評価益(いわゆる「含み益」)が基金運用益に反映されなかったこと、留萌本線の廃止に関連して基本的な合意に伴なう諸費用を計上したことなどにより、2021年度は196億円の黒字だった単体の四半期純利益は一転して11億円の赤字となっている。

これにより、連結も2021年度は185億円の黒字だった単体の四半期純利益が5億円の赤字となっている。

一方、JR四国でも動力費の増加や基金運用益の減少などが影響しており、2021年度は12億円の黒字だった単体の四半期純利益が一転して1億円の赤字となっている。

これにより、連結ではかろうじて1億円の黒字となったが、2021年度と比べて6億円の減少となった。

両社とも、営業収益は上向き傾向ではあるが、それでもコロナ禍前の2019年度比では7割程度に留まっているという。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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