ホンダ CR-V 新型、ハイブリッドは第4世代に進化…ロサンゼルスモーターショー2022

ハイブリッド車専用のアグレッシブなスタイリング

新開発のボディスタビライザーシートを採用

CR-V史上最もパワフルなハイブリッド

ホンダ CR-V ハイブリッド 新型(ロサンゼルスモーターショー2022)
ホンダ CR-V ハイブリッド 新型(ロサンゼルスモーターショー2022)全 10 枚

ホンダ(Honda)の米国部門は11月17日、米国で開幕したロサンゼルスモーターショー2022に、コンパクトSUV『CR-V』新型の「ハイブリッド」を出展した。現地では、10月に発売されたばかりだ。

◆ハイブリッド車専用のアグレッシブなスタイリング

ホンダ CR-V ハイブリッド 新型(米国仕様)ホンダ CR-V ハイブリッド 新型(米国仕様)

新型は、上位SUV『パスポート』の「トレイルスポーツ」などからインスピレーションを得て、タフなエクステリアデザインを追求した。大型の直立したフロントグリル、長いボンネットフード、LEDヘッドライトを装備する。力強い水平方向のベルトラインは、従来型よりも約70mm延びた全長を強調する。また、全幅は約10mm、ホイールベースは約40mm延びており、より強く、よりアグレッシブな存在感を発揮するという。

フロントガラスのピラーの位置を見直し、スポーティなプロポーションと視認性の向上を図った。Aピラーのベース部分は従来型に対して、後方に約120mm、外側に約70mm、下に約35mm移動している。これらの変更とドアに取り付けられたサイドミラーによって、視認性を大幅に向上させた、と自負する。

ハイブリッド車は、アグレッシブなスタイリングとした。フロントグリルはメッシュデザインで、グロスブラックのアクセントで強調されている。リアには、長方形のエキゾーストフィニッシャーを装備。専用のロアバンパーデザインは、「スポーツ」グレードはグロスブラック、「スポーツツーリング」はプラチナ仕上げだ。リアスポイラーの下側は、スポーツはマットブラック、スポーツツーリングはグロスブラックとした。アルミホイールは、スポーツがベルリナブラック塗装の18インチ10スポーク。スポーツツーリングは、ブラック塗装の19インチ5スポークを装着する。

◆新開発のボディスタビライザーシートを採用

ホンダ CR-V ハイブリッド 新型(米国仕様)ホンダ CR-V ハイブリッド 新型(米国仕様)

インテリアは、上質な素材を用いながら、スポーティでモダンなホンダの新しいデザインの方向性を反映させた。新型は、前席と後席の間の距離が長くなり、後席の足元スペースも、従来型よりも約15mm拡大する。後席には、快適性を高めるために8段階のリクライニング調整機能が付く。

前席には、新開発のボディスタビライザーシートを採用した。長時間のドライブでの疲労を軽減する。ステアリングホイールの角度はセダンライクとなり、より快適でスポーティなドライビングポジションを追求した。前席の間のセンターコンソールには、9リットルの容量を持つクラス最大のカップホルダーが設けられる。

スポーツには、専用のブラックのモケットシートとブラックのトリムパネルを採用した。一方、スポーツツーリングには、ブラックまたはグレーのレザーシートとピアノブラックのトリムパネルを装着する。スポーツとスポーツツーリングには、ブラック仕上げのヘッドライナーや、シート、コンソール、ステアリングホイール、シフトレバーにオレンジのコントラストステッチが配されている。

◆CR-V史上最もパワフルなハイブリッド

新型『CR-Vハイブリッド』には、第4世代の2モーターハイブリッドシステムを採用した。エンジンはアトキンソンサイクルの直噴2.0リットル直列4気筒ガソリン。モーターは、従来型比で2kgm強力な最大トルク34.2kgmを引き出す。エンジンとモーターを合わせたハイブリッドシステム全体で、204hpのパワーを獲得する。従来型よりも3hp向上しており、ホンダによるとCR-V史上、最もパワフルという。

ハイブリッドシステムは、高速道路の速度域での洗練度を高めており、米国市場のSUVで重視される牽引性能は、初めて最大0.45トンを確保した。リニアシフトコントロールは、スロットル全開時、車速にリンクしたエンジン回転フィールを追求することにより、運転体験を引き上げているという。新しいハイブリッドシステムは、およそ140km/hから上の速度域において、加速性能を向上させた、と自負する。

新型CR-Vハイブリッドには、2WD(FF)と4WDを用意する。米国EPA(環境保護局)認定の市街地燃費は、2WDモデルの場合、およそ18.3km/リットル、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  3. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る