【TRD】ラリーレイド競技を支えるメーカーの底力…ワークスチューニング試乗

【TRD】ラリーレイド競技を支えるメーカーの底力…ワークスチューニング試乗
【TRD】ラリーレイド競技を支えるメーカーの底力…ワークスチューニング試乗全 15 枚

これまでレース用パーツの開発などを行ってきたTRDだが、実はラリーをはじめ、幅広い競技用パーツの提供をしている。その一部であるBAJA用オフロードマシンとタイの国内ラリーを戦うトヨタ『C-HR』をレポート。(2022ワークスチューニンググループ試乗会。11月10日、モビリティリゾートもてぎ)

【画像全15枚】

◆競技用エンジンやECUでダート競技も支えている

TRDはトヨタ・レーシング・ディベロップメントの略。その名の通りトヨタのレース部門的な役割で、レースを戦のと同時にレース用のパーツ供給や、チューニングパーツの供給などを行ってきた。現在はトヨタカスタマイジング&ディベロップメントのTRD部門として活動している。そこではSUPER GTやスーパーフォーミュラのマシン開発なども行っているが、競技用のエンジンの開発と供給なども行っている。

TRD Hilux DESERT RACE SPECTRD Hilux DESERT RACE SPEC

今回の2台はいずれもTRD-8ARエンジンが搭載されている。レクサス用2.0L+ターボエンジンである8AR-FTSをベースにTRDで競技用に進化させたもので、C-HRに搭載されているエンジンはベースとなる仕様のもの。ノーマルでは235ps/35.7kgmの出力が、純正タービンのまま272ps/48.9kgmまで高められている。制御は専用LINK ECUでTRDでマッピングを行い、最適なスタートダッシュができるローンチ制御、ターボラグを解消するアンチラグ制御、アクセルを踏んだままシフトアップが可能になるフラットシフト制御などが行われている。

タイのラリー選手権2022でチャンピオンとなったトヨタ C-HR TRDタイのラリー選手権2022でチャンピオンとなったトヨタ C-HR TRD

このエンジンが使われているC-HRはタイの国内ラリー選手権で2022にチャンピオンを獲得したマシン。ミッションは5速シーケンシャル。もちろん4WDで強烈なトラクションを発揮する。今回特設ダートコースで助手席のへの試乗となったが、C-HRとは思えない強烈なトラクションとコーナリング性能を発揮。エンジンは幅広くパワーを発揮して、どの速度域からも強い加速を生んでいる。

TRD Hilux DESERT RACE SPECTRD Hilux DESERT RACE SPEC

もう1台は「TRD Hilux DESERT RACE SPEC」と名付けられたマシンで、BAJA1000を戦うレーシングカーだ。BAJA1000とはメキシコのバハ・カリフォルニア半島で行われるデザートレース(ダート路面)で、約1000マイル(1600km)をピットストップしながら一気に走り切るレース。デザートレースの元祖として格式の高いレースで、日本人初のクラス優勝を果たしたことのある塙郁夫選手のレースカーそのものであり、ドライビングも塙選手が行い、その助手席に乗る機会に恵まれた。

タイのラリー選手権2022でチャンピオンとなったトヨタ C-HR TRDタイのラリー選手権2022でチャンピオンとなったトヨタ C-HR TRD

こちらのマシンもエンジンは8ARだが、TRDによってよりハイチューニングが行われ、タービンサイズをアップ。407ps/51.0kgmを発生。ミッションはトルコン式オートマチックで、ATでなければこのハイトルクに耐えられないのだという。ATの制御はTRDのオリジナルECUで行われている。

TRD Hilux DESERT RACE SPECTRD Hilux DESERT RACE SPEC

オートマだが走り出すと完全ロックアップ仕様なので、まるでシーケンシャルドグミッションのようなソリッド感が伝わってくる。強大なトルクとパワーは大型なボディをあっという間に強烈なトラクションで加速させていく。ストロークがたっぷりとあるサスペンションは大きなギャップでも緩やかに吸収し、タイヤのグリップに変えていってしまう。

TRDではこういった競技向けにエンジンやミッション、ECUの提供などのサポート行っている。今後はそれらに加えて、さらにラリー向けのサスペンションキットの開発なども行っていく。TRDはこれからも幅広くモータースポーツを支えていく、メーカー直系サプライヤーなのだ。

《加茂新》

加茂新

加茂新|チューニングカーライター チューニング雑誌を編集長含め丸15年製作して独立。その間、乗り継いたチューニングカーは、AE86(現在所有)/180SX/S15/SCP10/86前期/86後期/GR86(現在所有)/ZC33S(現在所有)。自分のカラダやフィーリング、使う用途に合わせてチューニングすることで、もっと乗りやすく楽しくなるカーライフの世界を紹介。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『セリカ』ついに復活へ、GRスポーツ戦略は3本柱に?
  2. 【スズキ ジムニーシエラ 新型試乗】ジムニーにACCが搭載される日がくるとは…9年目で進化した5型の走り
  3. レーダー式オービスを全網羅! セルスター、新型取締機対応のセーフティレーダー『AR-126A』発売
  4. 「今年は本格SUV熱い」年内復活の三菱『パジェロ』、デザイン予想が加熱! SNSで注目に
  5. 全取締機に対応! ユピテル、レーザー&レーダー探知機2機種を発売 制限速度表示など新機能も
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 警察庁、高齢運転者技能検査を見直しへ 合格者の事故率を追跡調査してみたら…
  2. 手放し走行で累計2000万km超、BMWの先進運転支援「Highway Assistant」…高速道路で最高130km/hまで手放し走行可能に
  3. 自動車業界の現場が直面しているサイバーセキュリティの課題と実態【自動車セキュリティ解説 第1回】
  4. 神奈川個人タクシー、電脳交通のクラウド配車システム「DS」導入…S.RIDEとUberにも対応
  5. 東京海上日動パートナーズ、全国8エリアの代理店を一社化…7月に新会社「TNP」発足
ランキングをもっと見る