37.2インチの大型ディスプレイ、クライスラーが次世代コックピット提案…CES 2023で発表へ

クライスラーの次世代コックピットの提案「シンセシス」
クライスラーの次世代コックピットの提案「シンセシス」全 4 枚

ステランティスのクライスラーブランドは14日、米国ラスベガスで15日(日本時間16日未明)に開幕するCES 2023において、次世代コックピットの提案「シンセシス」(Chrysler Synthesis)を初公開すると発表した。

シンセシスは、前回のCES 2022で発表された次世代EVの『エアフローコンセプト』をモチーフにして製作された。クライスラーブランドは2028年までに、全ラインナップをEV化する計画。2025年までに最初のEVを発売する予定で、エアフローコンセプトはそのプレビューモデルとなる電動SUVだった。

シンセシスでは、クライスラーの現代的でテクノロジーを重視した持続可能なインテリアデザインに、ステランティスの最新テクノロジーを組み合わせ、使いやすく、接続性が高く、効率的なクライスラーの将来の内装デザインの方向性を示している。37.2インチの大型ディスプレイが特長だ。

2シーターのコックピットには、「Day in the Life」と呼ばれる新機能を採用する。レベル3の自動運転での移動中、ドライバーはビデオ会議などに参加できる。「Chill/Zen/Fun」モードでは、車両が静止している間や自動運転中に、車内でカラオケやDJゲームなどのエンターテインメントが可能。オリジナルの音楽を作曲したり編集したりできる「Synthesis Music Experience」も搭載している。

●CES

CESは、毎年年初に米ラスベガスで開催される、世界最大規模のコンシューマー・テクノロジー展示会。世界的な影響力のある技術イベントであり、画期的なテクノロジーが展示されたり、イノベーターがプレゼンテーションを行なう。

2023年は3200以上の事業者が出展し、出展者リストには「FORTUNE GLOBAL 500」の323社、「INTERBRAND 100」の85社が含まれる。173の国・地域から出展があり、出展者の35%はアメリカ国外からの参加となる。

主催はアメリカのCTA(Consumer Technology Association=コンシューマーテクノロジー協会)。なおイベント名は、かつては「Consumer Electronics Show=コンシューマー・エレクトロニクス・ショー、電子家電ショー」の頭文字だったが、現在は「CES」で公式名称とされ、Consumer Electronics Showの表記は使われない。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ニックネームは“赤いコスモ”、50年前に登場した2代目ロータリースポーツ【懐かしのカーカタログ】
  2. 【レンジローバー ヴェラール 新型試乗】ああ、紛うことなくレンジローバーだ…島崎七生人
  3. 狭い道! 制限1.3m、通れる車がなくなった都市計画?…東京都世田谷区
  4. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  5. 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに日本上陸!…新型車ベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る