「AV一体型ナビ」の定義とトレンド…キーワードから読み解くカーオーディオ

「AV一体型ナビ」を核にシステムが構築されたオーディオカーの一例(製作ショップ:カーファイ<神奈川県>)。
「AV一体型ナビ」を核にシステムが構築されたオーディオカーの一例(製作ショップ:カーファイ<神奈川県>)。全 5 枚

カーオーディオシステムのグレードアップを図ろうとしていろいろ調べてみると、専門用語を多々目にする。それらの意味を1つ1つ解説しながら、カーオーディオの敷居を下げようと試みている当コーナー。今回は、「AV一体型ナビ」にフォーカスする。

【画像全5枚】

◆ナビでもありオーディオメインユニットでもある一体機!

まず「メインユニット」とはカーオーディオシステムの核となる装置の総称だが、その中でもっとも多くのドライバーに使われているのが、この「AV一体型ナビ」だ。

なお、Aは「オーディオ」のAで、Vは「ビジュアル」のVだ。というわけで音楽や映も楽しめるように、本体内にはナビのメカに加えて、CD/DVDメカや地デジチューナー、パワーアンプ、そしてプロセッサーまでを内蔵している(最近は、CD/DVDメカが省略されたモデルもある)。

ところで、カーナビには2タイプがある。1つが「AV一体型ナビ」で、もう1つが「PND」だ。なお「PND」とは、「Portable Navigation Device」、または「Personal Navigation Device」の略称で、簡単に取り付けられること、さらには車外に持ち出せること(他のクルマでも使えること)等が利点だ。で、使用に際してはダッシュボードの上にポンと置き(吸盤にて取り付ける場合が多い)、シガーソケットから電源を取る。

それに対して「AV一体型ナビ」は、センタークラスターパネルの中に装着する。ゆえに取り付けは簡単には行えない。周辺のパネルを取り外すスキルがまずは必要で、配線作業も結構煩雑だ。

パナソニック・ストラーダ(10V型フローティングモデル)。パナソニック・ストラーダ(10V型フローティングモデル)。

◆「AV一体型ナビ」にも、「インダッシュ型」と「フローティング型」の2タイプがある!

ところで「AV一体型ナビ」は「AVN」と称されることもあるが、実をいうと「AVN」は「イクリプス」ブランドの登録商標だ。なので一般名詞としては、「AV一体型ナビ」と呼ばれることの方が多い。

なお「AV一体型ナビ」も、2タイプに分類できる。1つが「インダッシュ型」で、もう1つが「フローティング型」だ。この2つで新しいのは後者だ。こちらは2016年に初登場した。登場させたのは「パナソニック」だ。

ちなみに「フローティング型」の最大のメリットは、多くの車種に取り付けられることにある。例えばこの元祖である「パナソニック」の『ストラーダ』は現在、490車種以上に取付可能だ。実質、2DINスペースが確保できるほぼすべての車種に装着できる。

一方「インダッシュ型」は、「AV一体型ナビ」が世に出た1990年代半ばからずっとスタンダードスタイルであり続けてきた。ただしかつては画面部分を本体内に格納できるタイプも存在していたが(そのような機種では本体が、1DIN+1DINである場合が多かった)、現在はそのようなモデルは消えている。

アルパイン・ビッグX(11V型)。アルパイン・ビッグX(11V型)。

◆大画面モデルは現在、11V型が最大級!

なお「AV一体型ナビ」の大画面化が進んで久しいが、その先陣を切ってきたのは「アルパイン」だ。現在も同社は、最大級サイズの11V型までをラインナップする。そして同社の製品は、車種専用であることも強みだ。ゆえに「インダッシュ型」の上位機では専用の周辺パネルも同梱し、センタークラスターパネルと美しく一体化する。

一方それ以外のブランドは、「インダッシュ型」については9V型までとしているところが多い。ちなみに、以前に比べて9V型モデルを搭載できる車種は増えている。純正オプションで9V型機が用意される車種が増加傾向にあり、そうであると9V型モデルを取り付けるための純正パーツが存在する場合が多く、それを使えば市販の9V型モデルを装着しやすくなる。

ところで最新の「AV一体型ナビ」は、基本性能が底上げされている。全体的に画質が上がっていて操作レスポンスも速くなっている。また、スマホ連携力も高まっていて、一部のベーシック機を除いた多くの機種でBluetoothに対応し、HDMI入力端子を装備するモデルも増えている。

もしも愛車の「AV一体型ナビ」がBluetoothとHDMI入力端子を装備していないのなら、それらが備わった最新モデルへと換装するのはアリだ。最新機種ならそれ以外の部分も含めて使い勝手がぐっと高まる。

今回は以上だ。次回以降も難解な専門用語の解説を続行する。お楽しみに。

《太田祥三》

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