ハイグリップタイヤはどんな効果!? グリップ力だけじゃない魅力とは~カスタムHOW TO~

ハイグリップタイヤはどんな効果!? グリップ力だけじゃない魅力とは~カスタムHOW TO~
ハイグリップタイヤはどんな効果!? グリップ力だけじゃない魅力とは~カスタムHOW TO~全 1 枚

本格的なサーキット走行でSタイヤ並みのタイムが出せて普段乗りもできる。ハイグリップラジアルタイヤが人気。その秘密はグリップだけじゃないライフにもある。

◆サーキットも街乗りも楽しめるタイヤ

タイヤにはさまざまな種類がある。その中でもスポーツ派に人気なのがハイグリップラジアルだ。サーキット走行から普段乗りまでこなせるタイヤとして多くの人から支持されている。

ひと昔前はサーキットといえばSタイヤが主流だった。Sタイヤとはセミレーシングやセミスリックタイヤと呼ばれていて、一応公道走行も可能。だが極端に溝が少なく、雨天時の一般道の走行は決してオススメできない。走行会の日だけは家から履いてきてしまうという人もいたが、基本的に公道走行ができるタイヤではなかった。消耗も激しく、高速道路を数時間走ってサーキットまで往復するというのもちょっともったいないほどだった。

そこに現れたのがハイグリップラジアルというジャンルのタイヤ。サーキットでもそこそこのグリップ力を発揮しつつ、溝も十分にあって普段乗りもできる。ウエット路面もまったく問題なく使えて、普段から履きっぱなしでそのままサーキットを走れるタイヤとして人気を集めた。これまでサーキットに着いてからSタイヤに履き替えて、走行後はまたタイヤを戻してから帰るという手間を繰り返していた人からするとまさに天国のような存在なのだ。そういった人が減って、ハイグリップラジアルを履きっぱなしなった背景にはホイールの大径化&重量化が激しいこともある。90年代や00年代まではスポーツタイヤといっても14インチか15インチが主流。16インチとなると「お~、すげー!!」なんて言われていたが、今や純正で17や18インチが普通。19インチや20インチでサーキットを走る人もいるほどである。

そうなるとタイヤ+ホイールの重量がとんでもなく重い。18インチホイール+265/35R18サイズともなると1本当たり20kg近い重さになる。これを積み下ろしして、現地で朝晩履き替えるというのはかなりの負担になる。だからこそ、履きっぱなしで良いハイグリップラジアルが支持を伸ばしているのだ。

◆タイムなんか気にしていない人にも
ハイグリップタイヤがオススメの理由

しかし、エンジョイでサーキットを走るからハイグリップタイヤが不要という意見もある。タイムを出したいわけではないので、下手にグリップ力が高いとクルマに掛かる負担が大きいという。たしかにそういった面もあるが、そういった人にはセカンドランクのハイグリップラジアルをオススメしたい。ブリヂストンでいえば、アドレナリンRE004。横浜ゴムではアドバン・フレーバなどがそれにあたる。「グリップ力が低いほうが練習になる」と、あえてエコタイヤなどで走る人もいるがこれは微妙。たしかに繊細な操作と荷重コントロールが求められ、ドライビングに対する精度が求められる。なので、それなりにスキルがあるドライバーが運転を見つめ直す意味でローグリップなタイヤを履くのはアリ。

しかし、これからスキルアップをしようというドライバーだと、アンダーステアやオーバーステアでコースから飛び出しそうになったときに、ローグリップタイヤではグリップの回復が遅く、そのままコースアウトすることが多い。いざという時のリカバリーが効きにくいので、クラッシュや大スピンなどのリスクが高まってしまうのだ。

また、サーキットでローグリップなタイヤを履くと異常に減る。それはまさに異常摩耗。そういったシチュエーションを想定していないタイヤなので、減るというよりもゴムがちぎれて飛んでいってしまうことも多い。そうなるといくら安いローグリップタイヤでもあっという間に使い捨てになってしまいむしろコストが掛かることもある。

その点、ハイグリップラジアルはセカンドグレードでもトップグレードでも耐摩耗性は高い。極端なアンダーステアや空気圧を3.0kg/cm2以上で連続周回など、異常に負荷がかかる条件でなければサーキットを数十回楽しむことができる。

◆レーシングラジアルという
新カテゴリーは速さと短命さを覚悟するべし

公道走行を安心してできるハイグリップタイヤでありながら、極限のタイムを求めているのがレーシングラジアルなどと呼ばれだしている新カテゴリーのタイヤだ。POTENZA RE-12DやADVAN A08Bなどがそれにあたるもの。

タイムはSタイヤと同等。ライフもSタイヤよりも若干長く、本当にベストタイムが出せるのに新品時の1回か2回。そのあとはややグリップが落ちるが、上手く使えばサーキットを10回程度は走ることができる。そういった短命ではあるが、普段乗りでも問題なく使えるので、タイムの出しやすい冬場には履きっぱなしにして、サーキットに複数回通って、春には交換してしまうという人も多い。そういった新たな楽しみ方のタイヤなのだ。

《加茂新》

加茂新

加茂新|チューニングカーライター チューニング雑誌を編集長含め丸15年製作して独立。その間、乗り継いたチューニングカーは、AE86(現在所有)/180SX/S15/SCP10/86前期/86後期/GR86(現在所有)/ZC33S(現在所有)。自分のカラダやフィーリング、使う用途に合わせてチューニングすることで、もっと乗りやすく楽しくなるカーライフの世界を紹介。

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