ジープ最初のEV『アベンジャー』、生産開始…日本にも導入予定

ジープならではの7スロットグリル

1回の充電での航続は最大で400km

欧州仕様は4グレードをラインナップ

ステランティスのポーランド・ティヒ工場で生産を開始したジープ・アベンジャー
ステランティスのポーランド・ティヒ工場で生産を開始したジープ・アベンジャー全 10 枚

ジープは2月6日、ブランド初のEVで小型SUV『アベンジャー』(Jeep Avenger)の生産を、ステランティスのポーランド・ティヒ工場で開始した、と発表した。アベンジャーはヨーロッパの各市場に加えて、日本や韓国への導入も予定されている。

◆ジープならではの7スロットグリル

ジープ・アベンジャージープ・アベンジャー

アベンジャーは、ジープブランド初のフルエレクトリックSUVだ。『レネゲード』よりも小型のセグメントに位置づけられる。アベンジャーには、ジープならではの7スロットグリルや、スリムなヘッドライトが装着されている。イエローとブラックのツートン仕上げも用意された。

ジープは欧州市場において、電動化に舵を切り始めている。すでに、フランスとドイツでのラインナップを、電動化モデルのみとした。さらに、欧州のほぼ全ての市場で、ジープのSUVに電動化モデルが用意される予定だ。

ジープは、プラグインハイブリッド車(PHEV)の「4xe(フォーバイイー)」の成功によって、勢いを加速している。アベンジャーは、ヨーロッパ市場向けに最適化されたジープのEVだ。ジープは2025年末までに、欧州で4車種のEVを発売する。これを皮切りとして、製品の刷新が進められ、2030年には欧州で販売されるジープは、全てEVになる予定だ。

◆1回の充電での航続は最大で400km

ジープ・アベンジャージープ・アベンジャー

アベンジャーの1回の充電での航続は、最大で400km(WLTPサイクル)に到達する。都市部での走行に限れば、航続は550kmまで伸びるという。クラス最高の最低地上高とブレークオーバーアングル、アプローチアングルを追求する。また、モダンなインテリアには、最新のテクノロジーを搭載。コンパクトでありながら広々とした室内空間を実現しているという。

アベンジャーは、ジープならではの性能を兼ね備えつつ、ヨーロッパ向けに最適化されている。モダンで楽しくてエモーショナルなSUVがアベンジャー、と自負する。高性能でコンパクト、モダンでフルエレクトリックという選択肢を探し求めている顧客がターゲットになるという。

充電に関しては、急速充電に対応する。およそ3分で、30kmの航続に必要なバッテリー容量を充電することができるという。

◆欧州仕様は4グレードをラインナップ

アベンジャーの欧州仕様車には、ベースグレード、「ロンジチュード」、「アルティテュード」、「サミット」の4グレードが用意される。ボディカラーは7色。カスタマイズするために、5種類のパッケージオプションが設定されている。

ベースグレードには、16インチのブラックホイール、フルLEDヘッドライト、クルーズコントロール、レーンキープアシスト、10.25インチのラジオ、7インチのフルデジタルクラスターを標準装備した。さらに、オートエアコン、ヒルディセントコントロール、セレクテレイン、コネクテッドサービスを用意している。

ロンジチュードには、16インチアルミホイール、ボディ同色ドアハンドル、グレーのスキッドプレートを装備した。ヒルディセントコントロールとセレクテレイン、コネクテッドサービスも標準装備する。リアには、パーキングセンサーが付く。

アルティテュードには、17インチアルミホイール、シルバーのスキッドプレート、専用のシルバー仕上げのダッシュボード、シルバーアクセントを装備した。シートは、プレミアムクロスにビニールを組み合わせる。リアのパーキングセンサー、10.25インチのデジタルインストルメントパネル、ハンズフリーのパワーリフトゲート、パッシブエントリーが標準装備された。

最上位グレードのサミットには、18インチアルミホイール、フルLED ヘッドライトとテールライト、ハンズフリーパワーリフトゲート、パッシブエントリーが装備された。さらに、マルチカラーのアンビエントライト、黄色のダッシュボードパネル、ワイヤレス充電器も採用する。レベル2の自動運転システム、360度のパーキングセンサー、ドローンビュー付きリアカメラも装備されている。

《森脇稔》

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