トヨタ・佐藤次期社長会見「キャプテンとしてチーム力を最大化するのが役目」[新聞ウォッチ]

トヨタ自動車の佐藤・次期社長会見(2月13日)
トヨタ自動車の佐藤・次期社長会見(2月13日)全 3 枚

トヨタ自動車が自社メディア『トヨタイムズ』のオンライン配信で、4月1日付け社長交代人事を発表してから2週間余りが過ぎ、次期社長に就任する予定の佐藤恒治執行役員が、東京都内の品川プリンスホテル内で記者会見を開いた。

◆EVへの取り組みを加速

2月13日の記者会見には、佐藤次期社長のほか、この日発表した新経営体制のメンバーで、新たに昇格する中嶋裕樹、宮崎洋一の両次期副社長と2人の執行役員も同席した。佐藤氏は「新体制で目指すべきは、モビリティー(移動手段)カンパニーへの変革だ」と強調し、電気自動車(EV)への取り組みを加速させ、事業構造を改革する方針を示した。

きょうの各紙にも「トヨタ『EVファースト』」(読売)や「EV専用車台26年目標」(朝日)、さらに「EV用『車台開発加速』」(毎日)、「トヨタ次世代EV推進、レクサスで2026年にも」(産経)、「トヨタ次世代EV開発」(東京)などの見出しで取り上げている。

そして日経は「トヨタ新体制、EV起点に」とのタイトルで、2026年に高級車ブランド「レクサス」では新車台を導入し新型車を生産する考えで、21年に発表したEV戦略の具体的な方針を4月以降にまとめて公表すると伝えている。

◆「チーム経営」へ移行

また、新体制については、次期社長候補としても下馬評にあがっていた3人の副社長は退任。佐藤氏は「私は(新チームの)キャプテンとしてチーム力を最大化するのが役目」と述べ、サッカーの戦術を例にあげながら柔軟にフォーメーションを変えていくなど、これまでのトップダウン経営から「集団指導体制」による「チーム経営」への移行もアピールした。

余談だが、新体制の発表に伴う“お披露目”のこの記者会見の案内がメディア関係者に伝えられたのは、オンライン中継での参加も可能とはいえ、当日の開始3時間近く前。社長交代の時のようなサプライズの演出も必要はなさそうだし、はたして緊急性がどこまである内容だったのだろうか。

2023年2月14日付

●トルコ地震死者3.5万人、治安悪化捜索に影、発生1週間(読売・1面)

●次期総裁、国際対話力を重視、植田氏起用 きょう国会提示(読売・1面)

●上場企業最高益35兆円、コロナ回復・円安追い風、3月期見通し(読売・2面)

●日産・ルノー、インドでEV(読売・9面)

●スズキ1万2200円要求(読売・9面)

EV専用車台26年目標、トヨタ佐藤次期社長が会見(朝日・9面)

●経済プリズム、トヨタ脱炭素「全方位」貫くために、佐藤次期社長の使命(産経・10面)

●三菱自労組、賃上げ1万3000円要求(日経・17面)

●岩谷産業とコスモ系の水素拠点、トラック用来年都内に(日経・17面)

●ヤマハ発、前期純利益12%増(日経・17面)

《福田俊之》

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