トヨタ、カローラクロスとアギアの「GRスポーツ」を投入…インドネシアモーターショー2023

IIMS2023で開催されたトヨタのプレスカンファレンス。内容はGRスポーツ一色だった
IIMS2023で開催されたトヨタのプレスカンファレンス。内容はGRスポーツ一色だった全 16 枚

トヨタのインドネシア法人(以下、TAM)は2月16日、ジャカルタで開催中のインドネシアモーターショー2023(IIMS 2023)において、スポーツバージョンのコンパクトSUV『カローラクロスGRスポーツ』と、コンパクトカー『アギアGRスポーツ』を発表した。

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◆台湾、タイに続き、カローラクロスHEVのGRスポーツ版をインドネシア市場初投入

カローラクロスは2020年7月にコンパクトSUVとしてタイで発表され、同年8月にインドネシア仕様が、2021年9月には日本仕様も登場して各国で高い人気を集めているクルマだ。

人気の理由は従来のカローラよりも少し大きめでありながら、決して大き過ぎない“手頃感”にある。インドネシアではもともと多人数乗車ができるMPVが好まれてきたが、近年は都市部を中心に核家族化が進み、レジャー志向が強まってきている。それだけに移動時に荷物を多くの載せられるSUVへの関心が高まってきているのだ。

一方でインドネシアのユーザーは、イカツイまでのカッコ良さを車に求める傾向が強い。これまで各社が海外生産されたマイルドで優しさを訴求した車種を投入したものの、軒並み失敗していたことからもその志向が読み取れる。そんなインドネシアでそれでなくとも人気が高かったカローラクロスに、カッコ良さを極めた「GRスポーツ」が投入されたのだ。

外観は日本仕様と異なるフロントグリルに加え、GRスポーツならではのサイドロッカー、リアアンダーラン、リアコンビランプなどの専用装備でスポーツ性をいっそう強調し、その上でパワーユニットには1.8Lハイブリッドエンジンをカローラクロスとして初めて搭載した。まさにカローラクロスGRスポーツは、カッコ良さに加えて環境志向を強めている都市部に住む人たちにドンピシャとなる新型車として投入されたのだ。

TAMの副社長であるヘンリー・タノト氏は発表にあたり、「新型カローラ クロス GR スポーツは、様々な面での改良により、より運転が楽しくなるクルマでありながら、排気ガスの少ない電動化の時代にもマッチしたクルマ」と述べ、一方で「GRスポーツのシグネチャープロダクトとして、消費者のニーズとフィードバックに基づき、ハンドリングと安全性を高めたパフォーマンスSUVとして開発された」と走りに対するアピールも忘れていなかった。

これでカローラクロスGRスポーツは、2021年秋に台湾でまず販売され、その後はタイに続いてインドネシアでもその販売が決定したことになる。当然、日本での展開も期待されるが、そのアナウンスは今もなお聞こえてこない。その辺りを販売店サイドに聞くと「カローラクロスは今も受注停止となっており、少なくともバックオーダーを抱えている状況がある程度までこなれないとGRスポーツは販売されないのではないか」との見解。なんとなく日本だけ“取り残され感”が強くなってしまっているが、早期の登場を期待したいところだ。

◆新型『アギア』に“GRスポーツ登場。走り好きな若い世代をターゲット

トヨタがIIMS2023でもう一つ披露したのがコンパクトカー『アギアGRスポーツ』だ。ベース車であるアギアは、インドネシア政府が打ち出したローコストグリーンカー (LCGC) 政策に適合する車種として2012年に初代が発売され、これまでに32万台以上が販売された。今回披露されたのはその二世代目となるモデルで、IIMS2023に先立つ2月13日に10年目のモデルチェンジとして発表された。

この第2世代モデルは、都市のモビリティに対応する信頼性の高いシティカーを目指し、プラットフォーム、エンジン、トランスミッション、サスペンションを一新。効率的でありながらより優れたパフォーマンスを提供する新型車として登場している。

パワーユニットは1.2L3気筒ガソリンエンジンで最大出力は88ps、最大トルクは11.52kg-mを発生。トランスミッションはCVTが組み合わされる。サスペンションはインドネシアの道路事情を徹底的に検証して最適化。ハンドリングも機敏さを増し、ロールを抑えたことでドライバビリティ向上を図ったという。

そして、アギアGRスポーツは、GRスポーツのDNAを受け継いだ最も身近なモデルとして、特に走りが好きな若い世代をターゲットに登場。スポーツハッチバックの空力性能をさらに向上させるために、専用のエアロキットを装着。サスペンションには専用ショックオブソーバーを採用し、EPSのギア比を高めることで、標準モデルに比べて機敏なハンドリングが楽しめるよう改良を加えたという。

《会田肇》

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