625馬力ツインターボ搭載、BMW『X5』改良新型に頂点「M」…3月3日ワールドプレミア

M初の48Vマイルドハイブリッドテクノロジー

キドニーグリルやヘッドライトが新デザインに

12.3インチと14.9インチの2つのディスプレイ

BMW X5 M コンペティション 改良新型
BMW X5 M コンペティション 改良新型全 10 枚

BMWは2月28日、高性能SUV『X5 Mコンペティション』(BMW X5 M Competition)の改良新型を3月3日、米国で開幕するコンクールデレガンスイベント「Amelia」でワールドプレミアすると発表した。

◆M初の48Vマイルドハイブリッドテクノロジー

BMW X5 M コンペティション 改良新型BMW X5 M コンペティション 改良新型

同車は『X5』がベースの高性能モデルだ。2019年10月の現行型のデビューから3年以上が経過して、内外装やパワートレインにアップデートが施された。パワートレインには、BMW Mが開発を手がけた直噴4.4リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載する。改良新型では、M初となる48Vマイルドハイブリッドテクノロジーを採用した。

8速「M ステップトロニック」トランスミッションに組み込まれた電気モーターは、最大で12hpのパワーと20.4kgmのトルクを引き出し、加速時などにエンジンをアシストする。また、スタータージェネレーターとしても機能する。必要なエネルギーは、エンジンルーム内の48Vバッテリーから供給される。バッテリーは、ブレーキ時や惰性走行時に、効率的なアダプティブ回生によって充電される。

改良新型の直噴4.4リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンは、最大出力625hp/6000rpmを発生する。最大トルクは76.5kgmで、1800~5800rpmの幅広い領域で引き出される特性だ。0~100km/h加速は3.9秒、0~200km/h加速は13.8秒、最高速は250km/h(リミッター作動)。オプションのMドライバーズパッケージでは、最高速は290km/hに到達する。

◆キドニーグリルやヘッドライトが新デザインに

BMW X5 M コンペティション 改良新型BMW X5 M コンペティション 改良新型

外観は、フロントのデザインが変更された。アダプティブコントロール機能を備えた新しいマトリックスLEDヘッドライトと、眩しさを抑えたハイビーム「BMWセレクティブビーム」を装備した。 新形状のヘッドライトは、従来よりも35mmスリムに。Mシャドウラインライトを、オプションで指定することもできる。

BMWキドニーグリルはオールブラックに。 水平のキドニーグリルバーと大型化された車名エンブレムが特長だ。これに加えて、BMWキドニーグリルとバンパー中央下側のエアインテークが、黒いX型を形成するように変更された。

リアはテールランプにX型の光ファイバーライトガイドエレメントを採用したのが新しい。バンパーには、専用デザインのディフューザーが組み込まれる。

◆12.3インチと14.9インチの2つのディスプレイ

BMW X5 M コンペティション 改良新型BMW X5 M コンペティション 改良新型

インテリアは、「BMWカーブドディスプレイ」を採用し、新しいMコックピットを構築する。ドライバー正面の12.3インチのインフォメーションディスプレイと、ダッシュボード中央の14.9インチのコントロールディスプレイを、1枚のガラスで覆った。コントロールディスプレイはタッチスクリーンによって、多くの機能のデジタル制御が可能になり、ボタンとコントロールの数が削減されている。

その他の新機能には、ハイグロスのメタル効果を備えたファインラインブラックファインウッドのワイドなインテリアトリムストリップ、バックライトとグラフィックに「M」のロゴが表示されるアンビエントライトバー、新設計のカーボン製パドルシフトを備えたMレザーステアリングホイールなどがある。

Mマルチファンクションシート、ニーパッド、ファイングレインメリノフルレザートリム、ハーマンカードン製サラウンドサウンドシステム、スカイラウンジパノラミックガラスサンルーフ、Bowers & Wilkins 製ダイヤモンドサラウンドサウンドシステム、新しいトラベル&コンフォートシステムが、オプションで選択できる。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  3. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る